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ちゃん系の凪でもり中華

最近、東京の町で怒涛の勢いの「ちゃん系」ラーメン。
透き通った醤油系スープ。どこか喜多方ラーメンを彷彿とさせるラーメンでしかも「中華そば」と「もり中華」のに商品しかない超専門店。
トッピングも叉焼、メンマ、海苔、ネギ、卵。卵は生と茹でたのと、「シンちゃん」「エッちゃん」「○○ちゃん」と名前が違ってもどこもおんなじ。はじめてのお店にいっても戸惑うことなく注文できる。「ちゃん」だけを共有している名前違いのチェーン店。

歌舞伎町にある「凪ちゃんラーメン」はもともと煮干しラーメンの「凪」だった。
その「凪」がプロデュースしているのが「ちゃん系」でよほど調子がいいのでしょう…、半年ほど前にリニューアル。
食べたことがなかった「もり中華」を選んでたのむ。
トッピングにゆで卵と叉焼、サービスのご飯ももらう。

まず叉焼とご飯が到着。
薄切りにした低温調理のロースの叉焼。じっくり煮込んだ豚バラ肉叉焼の乱切りの盛り合わせ。
ご飯にのせてマヨネーズをちょっとほどこし胡麻をパラリ。

低温調理の叉焼はご飯の温度で脂がとけて透き通っていく。口に入れるとハラッとほどける。
バラ叉焼はホロリと崩れて鰹節みたいな旨みを口に広げる。
どちらも旨い。

そうこうするうちに「もり中華」。

器はふたつ、スープに麺。
スープの中にはバラ叉焼と細くひきしまったメンマ、ネギに追加のゆで卵。スープの上には透明な油が浮いて膜をはり、試しに一口飲んでみると塩がバッチリ。味は濃い。

麺は平打ち。キリッと冷たく締められていて表面ツルツル。
にもかかわらずスープにトプンと浸して食べる。おそらく油がいい仕事をしているのでしょう…、スープを舌が直接感じることができるから浸すだけで味が十分整うステキ。

味は麺の表面だけにまとわりついているから、食べてるうちにスープが先に姿を消して麺の持ち味が顔を出す。
小麦の香りに自然な甘味。一口ごとに力強いスープの旨みにはじまって、麺の持ち味で幕を引くという味の変化が繰り返される。
麺が伸びることもなく、この食べ方も悪くないなぁ…、って思いながらトプンスルスルモグモグゴクン。

叉焼にしっかりスープが染み込んで味はキッパリ。メンマもゴリゴリ、強めの味でゆで卵のそっけない味が唯一舌をリセットさせる。
追加でたのんだ叉焼から低温調理のレア叉焼を取り上げスープに浸してやるととろけた脂が甘くてウットリ。

胡椒をたっぷりふりかけながらスルリスルリと麺を食べ、具材も食べたらスープは残す。お腹いっぱい、オキニイリ。


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