上条毬男くんとの出会い
ボクのブログでもFacebookでも、タナカくんとしての話しかしてこなかった。
タナカくんの中のもうひとりの人格はゲイ漫画家の上条毬男。
その世界ではとても有名だった人。
けれど彼が40半ばになった頃、もう上条毬男とは決別しようと思うんだ…、って言ってゲイ漫画家としての活動を一切やめた。
理由はいろいろあったんですネ。
やめた気持ちがよくわかったから、絵かきとしての新しい仕事をずっとサポートしてきた。
叶わぬ夢もたくさんあって、だからずっとタナカくんとしての話だけをしてきた。
けれどやっぱり上条毬男という人が生きて悩んで死んでいったということも残しておかなきゃいけないなぁ…、と思ってそれで書いてみようと思います。
ゆっくり、ゆっくり、少しずつ。
昔の作品の原画なんかもゆっくり、ゆっくり、少しずつ…。
上条毬男。
1990年代に一世を風靡したゲイ漫画家さん。
上條恒彦にちょっと似ていた。
ファミコンのゲームキャラクター、スーパーマリオにも似ていてそれで「上条毬男」ってつけたんだ…、って言っていた。
知り合ったとき、ボクは彼が上条毬男くんだとは知らなかった。
彼もボクに自分がゲイ漫画家なんだとは言わなくて、ずっとイラストレーターなんだと言っていた。
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