ミモザに厚切り、薄切りローストビーフなバフェ
近所に住んでる友人に誘われ今日はサンデーブランチ。紀尾井町のニューオータニのトレーダーヴィックスにやってくる。
お店の中に中国風の大きな窯がしつらえられてて、そこで焼かれた叉焼やローストビーフがメインのバフェ。
フリーフローのスパークリングワインがついているのもここのサンデーブランチが好きだった理由のひとつ。だからひさしぶりに泡と戯れることにする。
オレンジジュースをドリンクバーから拝借し、泡にくわえてミモザに仕立てる。細かな泡が喉をやさしく撫でていくのにニッコリします。
グリーンサラダと千切りキャベツのコールスロー。エビのカクテルをたっぷりと盛る。痛風予防のためにエビを控えていた頃、この大好きなエビのカクテルを食べられなくて哀しい思いをしたけれど、今や解禁。エビもおいしいけれどカクテルソースがビリビリおいしくオキニイリ。
今日のスープはグリーンピースのポタージュで、感染予防のために厨房から運ばれてくる。バフェの料理をとるスプーンやトングも使い回さなくてすむようにたくさん用意されていたりする。
ブロッコリやパプリカ、キャベツの中国風の炒めもの。牛肉のモンゴル風のシチューに白身魚のチリソース。ビーフストロガノフに焼売、フムス。国籍問わずおいしいものが揃っているのがこの店らしさ。昔は用意されてても目に入らなかった野菜の料理が豊富でおいしいことを再発見。
そしてメインのローストビーフ。
ローストビーフが置かれた作業台のかたわらにローストポークや叉焼、チキンが積み上げられてそれらもおいしげにみえるのだけど、脇目も振らずローストビーフを切ってもらう。
ちょっと厚めでお願いします。
ローストビーフは厚さで食感や味わいが変わる食べ物。
分厚くすると歯ごたえがよく、クチャっと奥歯でつぶれて肉汁がジュワッとほとばしり出るみずみずしさを味わえる。
グレービーにホースラディッシュ。緑のあしらいがクレソンかと思ったら刻んだ水菜だったというのがほんのちょっとだけ残念で、けれどグレービーの香ばしく、まるで煮詰めた醤油のような風味があるのもおいしい。焦げた肉の表面がボロリと壊れて散らかる感じ。脂がとろけて口を甘くしてくれるのもオゴチソウ。
バターライスにバターチキンカレーとビーフストロガノフを合掛けし、中華風に炒めたブロッコリをたっぷりのっけてひと皿にする。
インドにロシア、中国とユーラシア大陸を代表する3大国家が仲良く隣り合っている。世界がこんな具合だったらいいのにね…、って思ってパクリ。
お腹は一杯になったのだけど、ローストビーフのおいしさを忘れられずお代わりをする。
今度は薄切り。歯茎や口の隅々をテロンと撫でてまとわりつくような食感は、ローストビーフでなくてはたのしむことができない肉感的な味わいで、最後に残る軽い酸味もまた旨い。
あまおうを使ったスーパーショートケーキやタルトにゼリー。コーヒーをお供にお昼の〆をしてたら曇った空が一瞬晴れてテーブルの上に日がおちてくる。オキニイリ。