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炭で焼く肉、丁寧な焼肉
夜は焼肉。今年最後の29の日に近所のご機嫌マダムと「山星」に来て肉を焼く。
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昼、韓国料理を食べはじめて、そういえば夜も韓国料理だったって思ったけれどまぁ、しょうがない。体がそういうものを求めたわけです。
人気の店で今日も予約でほぼ満席。
カウンターにふたり並んで肉を焼く。彼女のご主人、そしてタナカくんとボクと4人でよく来た店です。今では彼女もボクの残されてそれからずっと年の瀬はここで肉を焼いて偲ぶことにしている。なんだか4人で食べてる感じがあったかい。
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カウンターに排気口が設けられその前に筒状の入れ物に炭を収めて上に編み。肉を乗せると煙が上がり壁の中に吸い込まれていく。
網から滴り落ちた脂が炭にあたって舞い上がり、肉に風味をつけていくのがなんともステキ。
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まずタン塩を焼く。
薄切りにしたタンに塩ダレ、そしてネギ。肉汁が浮き上がってきてネギが溺れる様子がたのしい。
網の端に小さな真鍮製のフライパン。中にはごま油とバター、そして生のにんにくが収められてそれがコトコト炊けていく。
ほっくりとろけて甘みと旨味が広がってくのがなんともおいしい。
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それからロース。
きれいな赤身。脂も控えめでタレをまとってやってくる。
焼くと端から熱が入って、若干クシュッと縮みつつこんがり焼けていくのがなんとも香ばしい。
軽く焦げ目がついたところでパクリと食べれば、サクッと歯切れて肉汁がジュワリと滲んで口を潤す。焦げたタレの香ばしさにやさしい甘みにうっとりします。
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塩カルビをじっくり焼いて焦げたところをサンチュのサラダにのっけて食べる。
叙々苑的な塩ドレッシングで味がととのう、まるでおひたしみたいな味わいで、カルビの脂がさっぱりとする。
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塩で味を整えた上ミノは、ザクッと歯切れて軽くとろみを感じさせつつ消えていく。
上等な旨味とコリコリとした食感がまるで貝の紐を食べてる感じがするのネ。これもいい。
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石釜でクツクツ炊いたうどんで〆。甘辛いユッケジャンスープにうどん。
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中にはトロトロになった牛すじ肉とネギ、そして卵が割り落とされてる。体が芯からあったまり、お腹も満ちる。
生きていることは食べること。食べることとは幸せなこと。つまり生きてることはただそれだけで幸せなんだってしみじみ思う。オキニイリ。