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明るくなった朝の「ばらーど」
ここ数日、天候不順で歩けてなかった。
今日はたっぷり歩きたい。どうせ歩くのならばゴキゲンな目的地のある散歩をと思って電車で高円寺までくる。
そこからテクテク15分ほど歩いたところに「ばらーど」っていうゴキゲンな喫茶店があって朝食セットがとても好き。
そこを目指しててくてく歩く。
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住宅街の中の店。
典型的な旗竿地にある一軒家。暗くて細い路地を歩いた突き当たりにある隠れ家的なところも好きだったのだけど、来てみてびっくり。
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右手の建物が撤去されたばかりのようで、ユンボが一台、仕事中。
打って変わって明るい路地を入ってお店に落ち着いて「お隣さん、なくなっちゃいましたネ」って言ったら、これから整地して3年ほどは駐車場になるんだそう。
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この明るさと開放感がしばらく続くと思うとウキウキしちゃう。ハムトーストのセットを選び、アイスコーヒーをお供にもらう。
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ガムシロップにミルクの入ったピッチャー。
塩の容器にペッパーミル、それからおしぼり。
テーブルの上が徐々ににぎやかになってきてアイスコーヒー、サラダが揃う。
写真を撮る準備をしてたらハムトーストも出来上がりおいしい景色が完成します。
レタスにキューリ、トマトのサラダをまず食べる。
みずみずしくて野菜それぞれがそれぞれ見事な状態であってくれることにまずウットリ。
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ハムトーストもいつものように上等です。
こんがり焼かれたトーストにほどよき厚さに切ったハム。溶けたバターがハムの脂と一緒になってしみだして紙ナプキンに跡をつけてる。
噛むとトーストがカサッと前歯をくすぐって、サクッと歯切れて脂がジュワリ。口をひんやりさせるおいしさ。
ハムがムチュンとちぎれて舌を撫でつつとろけてく。
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トーストを剥いで中を見てみるとハムの上にたっぷり胡椒がほどこされてた。胡椒の辛さはほんの少しのアクセント。借りてきたのは明るい胡椒の香りでしょうネ…、ハムの匂いを甘くておいしい香りに変えるひと工夫。
ここのハムトーストは一番好きなハムトースト。
パンとハムのバランスがよく、過ぎることなくすべてがほどよい。だから何度食べてもおいしく感じ、しばらくすると思い出し食べにきたくなる。
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アイスコーヒーにミルクを浮かべてガムシロ沈め、ゆっくり喉を潤しぼんやり。
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厨房仕事が落ち着いて手隙になったご主人が庭の植木に水をやる。シアワセな朝の景色が今朝の至上のオゴチソウ。