タプナード!
エクセルシオールカフェで朝。
朝ごはんを食べながらのんびり考えごとをしたくて選んだ。
2フロアを使った店で、階段下の秘密基地みたいな場所が落ち着く席で、そこに陣取り朝とする。
数ヶ月前に朝食メニューが一新し登場した「ツナタプナード&スクランブルエッグ」を選んでアイスコーヒー。
エクセルシオールカフェの朝食メニューはずっとクロワッサンやクロックムッシュとサラダのプレートだったり、スープ、サラダに胚芽パンのつくプレートとかカフェっぽいメニューが特徴。
系列のドトールコーヒーと違った路線を推していたけど、ほんのちょっとだけドトール寄りになっちゃった。
それが残念でもったいないなと思ったけれど、このサンドイッチ。
かなり中毒性があるんです。
思い出せる味。
しかも思い出すと食べずにいられなくなる系のクセになる味。
薄切りパンのトーストっていうのがまずいい。
ドトールコーヒーのトーストサンドイッチのパンもそうだけど、薄くて粗くてそっけない。
トーストにするとほどよく水分が抜けてカサカサになり、挟んだ具材の味を邪魔せずサンドイッチとしておいしくなってく。
こんがりついた焼き色もほどよくおいしげ。
蓋したトーストをちょっとずらして中を覗くと、スクランブルエッグの黄色にソースの赤、フレッシュバジルの緑がそれぞれ色鮮やかで、その艶っぽさにハッとする。
ツナの匂いにタプナードの香りが混じってフワッと漂ってきてお腹の入り口開かせる。
サンドイッチのサイズは小さめ。けれど手にすると案外重たく、チーズがたっぷり入っているから重量感が出るのでしょうネ。
カサっと前歯をくすぐりトーストが歯切れてぽってりとしたチーズが口に流れ込んでくるのを感じる。
それに混じってスクランブルエッグやツナのオイル漬けがやってくるのだけれど、どれもあなめらか。たちまち口の中でとろける。
なにより香りがおいしい上に独特で、こりゃハマったぞってにんまりとする。
フィリングの力でトースト同士がくっついて、さて、立つかなぁ…、と思ってお皿に置いてみたら見事に立った。薄いながらも雄々しい姿にまたウットリ。
はじめて食べた時にはパンの薄さをひ弱く感じたけれど、とろける具材を手づかみで食べる料理と思えばそれがむしろ良し。