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冷たいラーメンでお腹をやさしくあたためる

家に帰る途中で夕食。喜多方ラーメンの坂内に来る。

以前は食堂みたいな作りで好きだった。
カウンターだけのお店に改装してから、今風に格好よくはなったけど空気がちょっとよそよそしい。
ちょっと残念だけどこれが今のブームでもある。しょうがない。
「和風冷やしラーメン」にする。

ここで一番のオキニイリ。辛ネギと煮卵を追加。まず冷やしラーメンについてくる叉焼と辛ネギが小皿に入ってやってくる。
叉焼が随分小さく薄くなった。
2年くらい前からちょっとづつダウンサイズを続けて今に至るって感じかなぁ…。脂も控えめ。わさびがちょこんと添えられている。
しばらくまってラーメン到着。

スープに氷がプカプカ浮かんでいなければ普通の醤油ラーメンに見えるところが独特ですな。
刻んだネギと煮卵が上にのっかりやってくる。

しかも氷に油や脂がくっつかずスープにも浮かんでないのね。にもかかわらずしっかりコクと旨味があるというのに感心します。
幅広でよじれて縮れた麺がチュルンと唇撫でる。
そしてシコシコ。奥歯を叩く感じもたのしい。スープの旨みや風味が口の広がりうっとりさせる。冷たい。なのにお腹をたしかにあっためる。

辛ネギをのせて胡椒をたっぷりふります。
ラー油の風味がスープに混じり胡椒が辛みを甘くする。ネギがシャキシャキ奥歯にあたり、その食感が麺のムチムチ感を引き立てる。
途中でお酢をたっぷり注ぐ。

不思議なことに酸味がスープの甘みを引き立て後口スッキリしてくれる。
好きなんだけどなぁ…、今の叉焼があまりに哀しく叉焼抜きの冷やしラーメンがあればいいのにと思うも喜多方ラーメンは叉焼推しで、だからそれは無理なんだろうと思う。
それがしみじみなやましい。


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