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リブメルトにカフェラテ、Lovely Day
オールシーズンズコーヒーで朝を食べようと思って歩く。
開店時間に間に合うようにスタスタテクテク歩いて開店時間とほぼ同時に着いてファーストゲストの栄誉に浴す。
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心地よいこの空間を独り占め…、って思うまもなく次々お客さまがやってくる。
前から食べてみたかった「リブメルト」をたのみセットで手軽な値段になるカフェラテつけてひと揃え。カウンターに座って待ちます。
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厨房に背中を向ける席だから様子は見えない。
けれどおいしい音が聞こえてくるのね。プシューッてエスプレッソマシンが蒸気を噴き出す音や、ポポーンってトースターのタイマーが切れる音。5分ちょっとで料理が整いやってくる。
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薄い食パン。
中にぎっしりポークリブ。とろけて溢れるチーズの姿がもうおいしくて、かぶりつきます。
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ザクっと歯切れるトーストブレッド。
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ポークリブの力強い香りがブワッと噴き出してチーズのとろけと混じって消える。
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豚の脂の風味に旨み。軽くほどこされた塩にチーズのコクだけで味が整うシンプルな味。見た目はツナメルトに似ているけれど、味はまるで違ってまさに肉。
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元気が出ます。
ふっくらとしたミルクの泡が浮かんだラテはやわらかな味。
軽い酸味とミルクの甘み。香り華やかでお腹に向かって流れ込んでいく喉越しすらもやわらかい。
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流れてきたのが、シェリルクロウの「All I wanna do」。
1993年リリースの曲。黄金の80年代が終わりを告げて、ポップミュージックがどこに向かっていけばいいのかわからずボンヤリしていた時期に、カントリーウェスタンもいいんじゃない?って肩の力が抜けた感じがかっこよかった。
迷ったときには元に戻るが吉なのかもね。戻っていく場所がないモノマネ上手でふわふわとした人たちが右往左往する憐れを見るのもまた一興。
ビルウィザーズの「Lovely day」が流れはじめる。
サビの部分は思わず歌ってしまうグルーブに満ちた曲。思わず鼻歌うたっていたら、コーヒー飲んでたインバウンドさんも歌いはじめてサムズアップでニッコリしあう。
1970年代後半の音は心を震わす力がある。今日はステキな朝になる。