朝の〆のあんバタートースト
食後になにか甘いもの。
アメリカ料理を食べると甘いもので〆たくなります。
最近の日本の料理は砂糖や味醂、甘み調味料を多用する。
それに比べてアメリカ料理は素材の自然な甘みをたよりに味を構築しているから、甘いものを体や頭が求めるんでしょう。
「トラヤあんスタンド」にやってくる。
半年ほどのひさしぶり。
お店がちょっとリニューアルされ、客席エリアの真ん中に設えられてたカウンターが小さなテーブルに置き換わり、使い勝手と居心地がよくなりました。
いい改装。
あんトーストをまず選び、お供に冷たいあんほうじ茶。
お店の人が「あんほうじ茶も甘いですけどいいですか?」って聞いてくれるのね。
それがいいんです…、って心の中で呟きながら「甘党ですので」と答えてニッコリ。テーブルにつきしばらく待って運ばれてくる。
ブリオッシュ生地のトーストのあんペーストをハートを描くようにのせられてバターがひと切れ。
バターをのせて齧ると唇ひんやりさせて、一瞬、口が涼しくなってく。トーストはほのかにあったか。そのあたたかと口の温度でバターがとろけ、あんペーストと混じり合う。
このあんペーストがこの上もなくなめらかで、うっとりしちゃう。
一方、トーストは耳も含めてサクサク。こんがり焼けた生地が前歯をくすぐる感じが心地よい。そこにあんペーストのなめらかが混じってとろけていくのがしみじみおいしい。おゴチソウ。
あんほうじ茶のおいしいことにもウットリしました。ほうじ茶の香ばしさとあんこの甘み、風味がよくあって甘いのだけど後口スッキリ。フォンダンショコラも上等でした。
甘いおやつに甘い飲み物。朝の気持ちを思う存分、甘やかす。