銀座ブラジルのサンドイッチ。味も姿もうつくしい。
浅草寺さんにお参り。さてその前に銀座ブラジルで朝ごはん。
浅草の新仲見世のアーケード街に面してあって、銀座と名前についているけど今は銀座に店はない。
「銀ブラ」って言葉の由来が「銀座でブラジルコーヒー」を飲むのが粋と言われたからって説があるほどに、コーヒーとブラジルは切っても切れない関係だった時代があったに違いない。
週末のお昼どきには混雑する店。平日の朝は静かでのんびり。チャキチャキのマダムがいらっしゃいませとニコヤカに、ガラス張りの厨房では調理人が黙々と手を動かしている。
カツサンドが有名な店。
端正な断面は狂おしいほどにうつくしくそれを目当てに来る人多数。ただ今日は気分を変えてハムエッグサンドイッチを食べることにする。
朝といえばカツよりやっぱりハムエッグ。
しっかり焼かれたトーストでハム、目玉焼きに千切りキャベツを挟んで作る。スパッと見事に4つに切り分けてお皿に並べて出来上がり。
やはり断面がうっとりするほどうつくしい。
淡い緑色にピンクに白に明るい黄色。玉子の白と黄色はつやつや、しっかり焼けたトーストの焦げ色、焦げた香りがすでにおいしい。
ハムが分厚い。しかも上等。軽く焼かれてますます風味が良くなっている。
ドレッシングであえられた千切りキャベツはみずみずしくて酸味が鮮やか。ほどよき半熟状態の卵はプルンとなめらかで、トーストのカサカサ感やハムのむっちりした食感を引き立ておいしくしてくれる。
サンドイッチというよりもハムエッグを手づかみして食べてるみたいな充実感にウットリします。
食べると半熟の黄身が流れ出し、キャベツが含んだドレッシングが手のひら濡らす。だからおしぼりが手放せません。パクリパクリと味わって甘いアイスコーヒーで口を潤す。堪能しました…、オゴチソウ。
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