口を乾かす甘いゴチソウ
食後に甘いものをと「ハドソンマーケットベーカーズ」。
麻布十番で甘いものといえば浪花屋のたい焼きが有名だけど、たまにしか来ぬ町のこと。
前から気になっていてまだ来ていなかった店を試すことにした。
隣はなつかしの「三幸園」。
1980年頃には新宿の叙々苑、新橋の徳寿と並び称される高級焼肉店として有名だった。
裕福な人に連れてきてもらわないとドキドキしちゃうようなお値段だったけどなにを食べてもおいしかった。
当時はこの界隈がボクにとって麻布十番の中心だった。
アメリカンスタイルのケーキショップです。
見目麗しい季節のケーキやパイも揃っているけどマフィンやスコーン、オーツミールビスケットやポピーシードケーと言った焼き足系がおいしくみえる。
お店の雰囲気やショーケースの設えもそういう素朴なお菓子にマッチしていてマッドバーボンチョコレートケーキを選んでみました。
Mud bourbon chocolate cake。泥のようなケーキです。
確かに泥色。チョコにマシュマロ、ピーカンナッツで仕上げるどっしりとした生地で、アメリカのカジュアルなレストランに行くとデザートメニューにかなりの確率で用意されてる。あると思わずたのんじゃう。
ブラウニーほどは乾いていない。生地は粗めでボソッとしていて口に含むとゆっくりとろける。噛むとナッツがゴツゴツ奥歯を叩いて壊れ、時折ドライベリーが潰れてネチッと張り付く。ベリーの酸味と甘い香りをパッと花を咲かすよう。
チョコレートのほろ苦さ、そして酸味が口に広がり情熱的な香りが心を惑わし消える。
おいしいなぁ…、サービスですってもらったマカデミアナッツのクッキーも味わい深くて好きだなぁってしみじみ思った。オキニイリ。