近所のパン屋さんで物思いに耽る
じっくり考え事をしたくなって「アンテンドゥ」にやってくる。
四谷三丁目の交差点近くにあるチェーンのパン屋さん。
お店の奥にイートインがあるのだけれどその一番奥に自習室みたいなテーブルがひとつある。
目の前が壁、右側も壁、左側にテーブルが一個だけあるけどそこにはほとんど誰も座らない。
つまりまるで個室のようなテーブルで、この前来たとき隣の席に座ったら、若い二人が手をつなぎ危うくキスをするとこでした。
そういう気持ちにさせる席。
もしそこが空いていればと思ってお店に入ったら空いていました。
コーヒーだけではもったいなく感じるほどにパンの香りがおいしくてまず「ソーセージパン」。なおも売り場を見ていると「塩パン餡ミルククリーム」なるパンを見つける。
塩パンであんことミルククリームを挟んだもの。塩パンの表面のキラキラした塩の粒やらパンからはみ出すあんこやら、なにやら不思議な魅力に溢れて、それも買う。
商品もらって自習室的テーブルにつきまずソーセージパン。
ムチュンと粘ってパンが千切れる。まるでお餅のような食感のパン。
タピオカのようなでんぷんを加えてもっちりさせた生地は最近流行り。ちと苦手。
塩パン餡ミルククリームは、どうしようかってうろたえるほどおいしかった。
まず塩パンが硬くてざっくり、粘ることもなく好みの味わい。そこに餡子が混じり甘じょっぱさにウットリし、ミルククリームがなめらかにする。
噛んだ瞬間はそっけない。
硬くてどこか食べる人を突き放したような感じがあるのに、食べてるうちにどんどん混じってどんどんとろけてなめらかになる。
モダンなあんぱん。食べやすいおはぎ。お腹にほどよくたまる感じが軽食のようであってお菓子でもある。ハマる予感をしみじみ味わう…、オキニイリ。
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