麻婆麺がなぜか好き
さて夜です。家に帰る前に晩ごはんをと家の近所の中華料理のお店。「珉珉」にする。
関西にも珉珉という餃子のお店のチェーンがあるけど、もともと渋谷にあった珉珉の暖簾分けがはじまりだという。
「眠眠会」みたいな名前の組織が今もあるようで、その一員がこのお店。
気取ったところはまるでなく、そんな由緒正しい店とは思えぬ気軽なところがオキニイリ。
夜は喫煙ができるようで、常連さんは入り口近くの棚に置かれた灰皿を勝手にとってタバコをすうのね。
それを見ていた人が「ボクも灰皿もらっていいですか?」ってお店の人に伺いたてる。
はいはいどうぞ…、たっぷり吸っていってくださいなんてやりとりが人情味がありいい感じ。
好きな料理にミニ炒飯と餃子をセットにできるシステム。
お腹いっぱい食べてやろうと、麻婆麺をメインに選びセットにします。
麻婆麺ってかなり好き。
麻婆豆腐を定食にして食べるとどこか物足りないのネ。
なぜなんだろう…、豆腐料理は元気がでない感じがするのね。
例外は近所の峨眉山の麻婆豆腐。
豆腐が砕けて挽肉の餡と完全に一体化してる独特な仕上がり。
豆腐の料理というよりも挽肉料理といった感じがご飯のおかずにピッタリなんです。
麻婆麺だと麺のトッピングという位置付けだから麻婆豆腐が活きるというかおいしく感じる。
あんかけ麺が好きというのも麻婆麺が好きな理由のひとつだろうと思ったりもする。
ここの麻婆豆腐はビリビリ辛い。しかも餡が強めにできてて麺にしっかり絡みつく。豆腐はなめらか、口溶けがよい。
山椒の粉がたっぷりふりかけられているのに今日はびっくり。
香りさわやか、痺れる感じがほどよくて、フルフルスルスル、お腹の中になだれ込む。
チャーハンのパラパラ具合もなかなかのもの。
そして餃子。3貫づけでお酢と胡椒で食べるのが好き。
昔はもっちりした皮の餃子だったんだけど、薄めでパリッと今日はしていた。
もうここで餃子は握ってないのかなぁ…、ちょっとよそよそしく感じちゃう。
とはいえほどよくおいしくて、お腹はしっかり満ちるました。
ひとりでくるとやっぱりちょっとつまらない。