レタス一枚でサンドイッチが上等になる…。
「グッドモーニングカフェ」で朝をはじめようとテクリと歩く。
新宿御苑を右手に眺めて15分ほど。木々がゆっくり色づき始め、空気も軽くなりました。
朝のメニューも「玉子のココット焼き」が推しで秋から冬の準備をしてる…、って感じがしてくる。
早めの時間だったからでしょうか、お店は静かでオキニイリの厨房近くのテーブルもらった。テラスはそろそろ喫煙コーナーになっちゃうのかなぁ…、厚着で座ればおしゃれで気持ちよくもあるけど料理が冷めちゃう。だからお店の中の席。
お店は働く人がいて、お客様がやってきて、それではじめて完成するもの。どんなにステキな店を作り、どんなにおいしい料理を準備してもお店を満たす「人」がステキじゃなくちゃステキな店にはならないのです。
今日のスタッフはすばらしかった。マスクをしててもわかる笑顔に明るい声。キビキビとした仕事ぶりと、かつてここを手放しで好きだった頃の空気を感じる。得した感じ。
トーストと卵料理にヨーグルト、飲み物がつく一番簡単な「モーニングプレート」。アイスティーをお供にもらい、サラダを追加してたのむ。
「早起きは三文の得プライス」でサラダをつけても700円!
玉子の白身をよく焼いて…、ってお願いしたらトーストもよく焼きですよねなんて答えてくれてニッコリしちゃう。10分ほどで出来上がり。
ヨーグルトを食べながら、さて、今日はどうたのしもうか…、とお皿の上の料理をながめる。
やっぱりサンドイッチを作りたいなぁ…、サラダを食べてお皿の上に調理用のスペースまずは作らなくちゃってそれでムシャムシャ。トマトにフリルレタスにキャロットラペ、紅芯大根、ベイビーリーフと食感違いがあれこれ揃い、状態もよい。レタスを数枚残してサラダを食べ終える。
「白身よく焼き」をどう作るのかは作り手次第。
今日は水を注いで蓋して焼いてる。
かなり強火だったのでしょう…、白身がブクブク泡立つように焼き上がり縁はカリッと焦げて仕上がる。
黄身は半熟。よき状態。
トーストの山高部分を切り離し、正方形を2枚に開く。
ナイフを耳に当ててぐるりと切り目を入れて、最後は手づかみ。ベロンと開く。
グリドルの上に油を引いて焼いたトースト。しかもバターがのせられていて指がしたたか油脂まみれ。
目玉焼きを手でもってひっくり返してパンの表面を軽く叩くと、黄身がくっつき表面黄色く染めていく。もう一枚のトーストにレタスをしいて黄身が潰れた玉子をのっけて、胡椒をガリッ。パカンと蓋して3切れにして出来上がり。
目玉焼きとレタスのサンドイッチをおかずにバタートーストを食べる背徳的なるシアワセに朝の体が震えるようです(笑)。
表面焼けてカサカサのふっかりトースト。噛むとバターがまずにじみ、クチュっと潰れた玉子が混じる。スベスベとした白身にとろける黄身の食感、そして味わい。パンの自然な甘みが混じって口の中で見事に味が完成していく。
よくできた。
食事を終えてアイスティーをおかわりをする頃にはお店もにぎやかになる。
ここのアイスドリンク用のタンブラーが好き。形に薄さ、唇が感じるやわらかさ。だから涼しくなってもアイスティー。アールグレイの風味と氷がグラスにぶつかる音に目を覚ます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?