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汁粉のおいしい季節になった。

伊勢丹の地下で買い物をして、とらやでお茶。

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かき氷が終わってしまってお店の中はいつもの静けさ。店の壁の凹みに張られる幕も栗の意匠になってすっかり秋モード。
さて、何を食べましょう…、とメニューを見たら汁粉があった。
つぶあんを使った小倉汁粉に、白あんの白小倉。それからこしあんの御膳汁粉と3種類。

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餅は角餅。関東風でございます。
そもそもあんこが好きじゃなくだから汁粉を食べることってまずなかった。たまに食べると胸焼けをおこしたこともあったほど。
ところが…。
年をとると和菓子がおいしくなるのです。年々あんこに対する抵抗力がどんどんついて、今ではこうして「お汁粉食べたい」病を発症するようになる。今日は抹茶グラッセ、冷たい抹茶ドリンクをお供にもらう。

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小ぶりのお椀に入ったお汁粉。ぽってりとしてなめらかで真ん中が焦げて仕上がる四角い餅が沈まぬ程度の濃度があって、甘い香りが漂ってくる。
餅もなめらか。スプーンにのせて持ち上げてみると、スプーンからはみ出した部分がとろんと伸びて汁粉の中に向かって浸かる。

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汁粉は甘い。食べ続けると喉の奥がヒリヒリしてくるほどに甘くて、けれど甘さに深みがあってなにより徹底的になめらかで、ときおり感じる豆の小さなつぶつぶに気持ちがホッとしてしまうほど。

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餅の焦げた香りにねっとり奥歯にからむ感じもおゴチソウ。泡をふっくら頂いた冷たい抹茶の苦味が口をさっぱりされる。さぁ、帰る。


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