元祖の風格
新宿西口の地下街を歩いていたらロッテリアの看板が目に入る。
そしたら無性にエビバーガーを食べたくなってふらふらお店に入って行った。
1977年誕生のロッテリアの発明品です。
マクドナルドのフィレオフィッシュの販売が1965年だからひとまわり違いの弟…、みたいな存在。
とはいえ白身魚とエビではありがたみがまるで違ってゴチソウっぽい味で感心したものでした。
ロッテリアができた当初のメニューを見ればイタリアンホットっていうのがあるでしょう…。
いまでいえばパニーニみたいな感じのホットサンドで、ほどよいサイズでおやつにぴったり。
ロッテシェイクじゃなくてロッテシェーキ。マックはマックシェイクと言っていたけど、当時は「ミルクセーキ」が一般的で、それでシェーキって名付けたんでしょうネ。
アイスクリームも充実しててハンバーガーショップというよりも「おやつ屋さん」って感じで使い勝手がよかったのに、どんどんハンバーガー屋さん的にシフトしちゃって特徴なくした。今でもそれが勿体無い。
他のチェーンも似たような商品を出している。
けれど食べたくなるのはロッテリアのこれ。
ちなみにマクドナルドはエビフィレオ。フィレオフィッシュの派生系。
モスバーバーガーがエビカツバーガー。
エビフィレオは商標登録済みだけど、元祖のエビバーガーは商標登録できなかったのでしょう。
エビとバーガーというあまりに一般的な名詞の組み合わせですからしょうがないといえばしょうがなく、日本の会社はそういうところが脇が甘いというしょっぱい事実。
とはいえやっぱりエビバーガーは味わい格別。
ふっかりとしたバンズに分厚いエビのカツ。
エビのすり身と形を残した小エビがパン粉で包まれていてザクザク感とプリプリ食感が同時にたのしめるのが好きなところだったりするんですよね。
味や香りもいいのだけれど、この食感が独特でカツにはない華やかさとでもいいますか…、やっぱりおいしい。
KFCのコールスローにロッテリアのエビの揚げパテ、マクドナルドのバンズでエビバーガーを作ったらうまいだろうなぁ…、アクセントにサブウェイのチポトレソースをほんの少々。
あるいはシラチャーソースをかけるのもいい。コーンスープがなくなっちゃったのもさみしいところ。アイスコーヒーの量がたっぷりあるから許す。紙のカップじゃないのもうれしい。オキニイリ。
ただ5年ほど前に改装したとき自習室みたいなひとりがけのテーブルがたくさんできてなんだか飲食店みたいなじゃなくなっちゃったって思ったけれど、そこが案外人気があるのにまたビックリ。
みんな座るとスマフォに夢中になるみたい。
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