新しい喫茶店が生まれるステキ…、珈琲西武
新宿東口に「珈琲西武」という喫茶店がある。
パチンコビルの2階にあって、昭和ムードの昔懐かしいザ・純喫茶って感じのお店。
円弧をなしたステンドグラスの天井と煙天国というのがこれまた昭和的にてぼんやりしたり打ち合わせとかによく使ってる。
その2号店が西新宿にできたというのでやってきてみる。
ラーメン激戦区として知られる小滝橋通りから一本入った路地に面したビルの2階。東口の本店のビルと同じ名前で、ビルのオーナーがやってる店なんでしょうネ。
空前のコーヒーブームと言われながら喫茶店はどんどん潰れていくのが今。潰れる理由のひとつは経営者が高齢になってしまったから。もうひとつが家業経営で経営基盤がしっかりしていないから。
もう喫茶店というのは、お金を借りて家賃を払ってする商売じゃなくなったんだろうなぁ…、としみじみ思ったりする。なやましい。
本店でも人気の朝食セットがここにもあります。いかにもオフィスビルの階段然とした外階段を上がって2階にくるとステンドグラスがここにもあります。
タバコ天国の本店と違って禁煙席がメインの造り。しかも開店したばかりだから空気がキレイでホッとする。
二人がけのテーブルの間、壁際に電源をとるコンセントとUSBの端子用の挿入口が作られているというのが今様。かつての公衆電話が何台あるのかということが、喫茶店の人気の証の時代があった。今や電源とWi-Fiの電波が人気の最低条件なのかもしれない。オモシロイ。
ブレンドコーヒーは昭和風にちょっと酸っぱく苦味も強い。
シュガーポットもミルクピッチャーもピカピカのステンレス製。
ミルクをたっぷり注いでゴクリ。
朝食セットがやってくる。
薄切りパンを一枚、トーストにして二切れに切り分けたモノ。
バターにジャム。
スクランブルエッグにウィンナソーセージ。ポテトサラダにレタスの葉っぱ。小さなトマトでひと揃え。ちなみにトーストはおかわり自由。ボクの隣の女性二人が喜々としておかわりしてた。
こんなに食べたら太るわよねぇ…、と一人がいうと、朝に食べるものは太らないっていうじゃないってもうひとりが答えて笑う。信じるものは救われる(笑)。
トーストが案外よく焼き。ザクッと一口齧ったあとで、そうだ、野菜から食べなきゃいけないとレタスの葉っぱをまず全部食べる。ふっくらとしたスクランブルエッグにケチャップ。朝のお腹にやさしい一品。
ウィンナさんは最近流行りの甘めのもので、そのまま食べるよりパンにのっけて一緒に食べると、口の中でホットドッグのようにふるまう。いい感じ。
おかずを全部平らげて、残ったパンの半切れ分にバターをたっぷり塗り込んでジャムも塗り込めパクっと食べる。喫茶店の朝はこういう味だよなぁ…、ってしみじみ思ってお皿は空っぽ。トーストはおかわりしないでおきました。オープン記念のサービス券をもらってお店をあとにする。
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