もりもり食べてお腹いっぱいになりたいときもあるものさ
もりもり食べてお腹いっぱいに無性になりたいときがある。
今日がそういうときで新宿三丁目の「たつ屋」に飛び込む。
新宿駅の南口にほど近く、甲州街道の高架下を眺める窪地のような場所にあるビルの1階。
場外馬券売り場が近所にあって、そういう場所には安くて旨くてボリューム満点の店が集まっているものです。
ここの近所には立ち食いそばの名店や気軽でうまい中国料理の店が集まる。ここも人気のお店で昼どきは店の外に行列ができてることが頻繁にある。今日はほどよくにぎやかでした。
カウンターだけ。体の大きなおにぃさんに近所の現場で働く人たち。韓国からの観光客と全員男というのがなんとも潔い。
かつ牛どんがここの名物。
牛丼とかつ丼を一度に食べることができる腹ペコさんにはうれしい商品。
注文したらカウンターの上に黄色と白のカラーマグネットが重ねて置かれる。
かつ丼は黄色、牛丼は白。
両方重ねてかつ牛どんという目標です。
テキパキ料理が出来上がり、ずっしり重い丼がコトンと置かれる。
ちなみにご飯は控えめにした。
それでもずっしり。
かつ丼の上に牛丼の頭がのっかるスタイルで、豆腐がひと切れ、煮た青ネギが乗せられている。軽くかき混ぜ黄身と白身が混ざり合わない状態で熱を通して仕上げてる。こういう卵は白身がブルブルしていることが多いのだけど、しっかり熱が入っているのがボク好み。
白身はプルプル、黄身はふっくら。異なる卵の食感がたのおしめるのってありがたい。
(ちなみに嫌いなのはブルブルで、プルプルは好き。前者は濁点、後者は半濁点。よく見ないと区別がつかなくってごめんなさい。)
かつは揚げおき。肉は薄目で衣をたっぷりまとった着膨れたかつ。
けれどそれがいいんです。衣が煮汁を吸い込んでクタクタになりつつそれでもところどころはサクサクで、噛むと油混じりの煮汁がしみだす。
ふっかりとした肉の食感がやさしくご飯がすすむゴチソウ。卵と一緒に玉ねぎが煮込まれていてシャキシャキうまい。
牛丼はさっぱりとした味わいです。醤油の風味が強くて変に甘くないのが食べやすく、なにより煮かつと相性がよい。七味と紅生姜で味をかえつつハフハフかき込む。
途中でお金を払っておきます。すると黄色と白のカラーチップが取り除かれて代わりに黒くて小さなチップが置かれる。代済みの合図でこういうところがやさしく合理的。