マゼールマゼールオイシクナールなカレー
家から四ツ谷に向かって歩いていると、おいしいカレーの匂いがしてくる。
「スパイスカレー食堂」ってスリランカカレーの専門店から漂ってくる匂いです。
年中無休でしかも朝8時からやっている。だから朝の散歩の最中にもおいしい匂いにお腹がグーゥグーゥ鳴っておねだり。
今日は匂いに負けてここで朝ごはん。
朝のカレーは手頃な値段。豆のカレーとチキンカレーの合掛け750円。
朝の時間のお店はワンオペ。
カレーだけ。カウンターだけという小さなお店。ひとりで十分働ける。
個性的な商品と、この軽快なオペレーションのおかげでしょうか…、ここを降り出しにお店が増えて、四谷、五反田、中野坂上、渋谷と4軒。人気のお店。
「南の島の混ぜるカレー」と書かれた迫力たっぷりの大きなポスター。
下には「この一皿で人生が変わる」と書かれてる。
たしかにはじめて食べたときには、あぁ、こういうカレーもあるんだなぁ…、ってちょっとびっくり。
それでたちまちオキニイリ。
お皿いっぱいに広がる黄色いカレー。
小さな豆がつぶれることで軽い自然なとろみがついている。
チキンカレーはほぼ鶏肉です。
カレースパイスと一緒にじっくり煮られて繊維がほぐれて肉はホロホロ。
千切りにしたニンジンにいんげん豆に玉ねぎ、じゃがいもと野菜たっぷり。それぞれがスパイシーに味が整えられていてそれらひとつひとつが十分おいしい。
それらを混ぜれば混ぜるほどおいしくなる…、というのがスリランカカレーの特徴。それで混ぜます。
ご飯はパラパラの長粒米。混ぜると豆のカレーと一体化して香り以外の存在感をなくしてしまうところが不思議。潰れた豆がホツホツザラザラ。ご飯がパラリと口の中がにぎやかになり、そこにしっとりほぐれた鶏肉やキュッキュと潰れる豆にコツコツ、甘いニンジン。
いろんな味や香りや食感が一度の口の中へと飛び込み混じって消える。
おいしいなぁ…、お腹の中がキレイになってくようなおいしさ。全部食べると体が芯からあったまり口がヒリヒリ、熱くなる。
ターメリックのお茶で口のほてりをさまし体が目覚めるオゴチソウ。