浅草、尾張屋の天ぷらそば。今日は支店でたべることにする。
昼を尾張屋の天ぷらそばにしようと思ってきたのだけれど、なんと本店が臨時休業。
定休日は金曜日なんだけど今日に限って連休日。
あららと思って、ちょっと歩いて雷門の近くの支店に来てみれば、すごい行列。
目立たぬ場所の本店はいつものんびりしてるのに、観光客が集まる支店はせわしない。ちょっと時間を外そうと、仲店界隈をウロウロ歩く。
若い人たち、インバウンドさんたちで町はにぎやか。かつてシニアな町の代名詞だった浅草はすっかり様相変えてしまった。それも良し。
たっぷり歩いて昼時外して昼とする。
本店はふたりでのんびり食べる店。地方からお客さまが来たときは支店の方が風情があって、こちらの店を選んでた。
そうだ、そろそろ冷たいきしめんの時期だなぁ…、氷の山に張り付けられたきしめんも乙な料理でありました。
サンプルケースにズラリとエビの天ぷらが並んでいるのにニッコリします。
最近、しばらく天丼ばかり食べていた。
ひさしぶりに天ぷらそばにしようとたのむ。
ボクはここのかけ出汁が好きで、天せいろじゃなく天ぷらそば。
お店はにぎやか。待ちました。
10分少々で天ぷらそばがやってくる。
立派です。
大ぶりで丼からはみ出すエビの見事なること。
エビを軽く指で潰して筋をほぐしているから腰を曲げずに、ツンと背中を伸ばした姿が凛々しい。
それが堂々、二尾並んでる。
衣は厚め。けれどカラッと揚がってて3分の1ほどが汁の中に浸かってる。
柚子の皮がひとかけに三つ葉がパラリ。ネギは別添え。いつも景色。
エビの天ぷらは歯応え抜群。サクッと衣が壊れてブリンとエビが弾ける。エビ独特の香りと甘みが口に広がり、そこに衣油のコクが混じってとろけてく。
麺は細くて、なのにバッサリ歯切れてちらかる。醤油の風味、出汁の旨みや酸味がしっかりした汁に浸かって、なおもそばの風味がとても力強い。
汁を衣が吸い込んで、徐々に衣がぽってりしてくる。ぽってりしても香ばしさはなくさず揚げたての余韻を残す。
エビの尻尾は色鮮やかで、バリバリ奥歯で壊れる感じもオゴチソウ。
気軽な雰囲気。へんてこりんに工夫をしない直球勝負のわかりやすさ。高級な大衆料理って感じがするのがいいところ。いいお店です…、今度は天丼。オキニイリ。
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