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焼肉、しゃぶしゃぶ、お店にとってどちらがお得?

ほぼ日の連載で、どうやったら焼肉の食べ放題で食べ負けないか…、というようなことを書いたことがありました。

原価の高いものをひたすら食べる。
当然、肉をどれだけたくさん食べるかということになるから、野菜やご飯ものには手を出さない。
飲み放題が曲者で、たのむと飲み負けまいと思ってたくさん飲んでしまう。
飲まなければ肉が入る胃袋を飲み物なんかで塞いでしまうのはもったいない。
なにしろ飲食店のアルコールやソフトドリンクの仕入原価は驚くほどに安いから飲み負けるようにできている。
焼肉のような脂っこいものを食べると炭酸系の飲み物を飲みたくなるけど、アルコールであってもソフトドリンクであっても泡はお腹の中でふくらむ。
飲まないようにしなくちゃいけない。
口をさっぱりさせたいなぁ…、と思ったときには氷をなめる。
舌をリセットさせたらひたすら肉を食べるんですよ…、と。

そういう理論をもつ人と一緒に食べ放題のお店に行ったことがある。
ひとり700gほどの肉をお腹に収めて、原価計算を試しにしたら販売単価とほぼ同じだけ食べることができたんですネ。
でもたのしくもなんともなかった。
外食のたのしみって損得勘定とは違う満足を得ることなんだ…、とそのときしみじみ思ったものです。

お肉系の食べ放題といえば「焼肉」と「しゃぶしゃぶすき焼き」が両巨塔。
どちらが得か。
しかもお店にとってどちらが得なのか…、ってことを考えました。

食べ放題の敵ってなに?

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