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ひさしぶりです…、沼津港

雨が降る朝、新宿まできてセガフレードザネッティでマキアートを飲む。

砂糖は入れずに飲むからスプーンは使わないです…、って言った直後に泡をすくって口に含むとおいしかったんだと思ってスプーンを返してもらった。
そしたらお店の人が「最後の泡をすくって食べるとおいしいですもんね」っていう。
なるほど!最初の泡はエスプレッソと一緒に吸い込む。唇を泡を撫でるのが気持ちよくエスプレッソの苦味や風味にミルクの旨味が混じってぽってりおいしくさせる。

飲み終わっても泡は壊れずカップの底に沈んでる。それをすくって食べるとふっくら感はそのままに苦味が混じって大人味。雨の町を見ながら味わう。まもなく11時半になる。

月命日の祝日の朝。今日は回転寿司の沼津港に来てみようと思って新宿。

タナカくんとよく来たお店で逝ってから一度だけ来た。コロナの最中でベルトが動いてなくてお客さまの少なくて、すごく哀しくなってそれから3年、来なかった。
通常モードの営業になってるよ…、って噂を聞いてひさしぶりに来ようと思った。
開店前の時間をセガフレードザネッティで潰したわけです。
一階の入口近くの席からお店の入り口が見えるんですネ゙…、ポツリポツリと人が集まり小さな行列になりはじめてる。それで急いでかけつける。
タナカくんともこうして開店時間を待ったものです…、なつかしい。

カウンターの一番奥の席に座ってまずは海老、イカ。

海老とイカがおいしいお店は正直な店。特に回転寿司で流れてくる海老とイカの状態がいい店は何をたのんでもおいしいはず…、っていつも最初に食べるのはこれ。むっちりとした甘い海老、今日のイカはスルメでハリがあってどんどんとろけて甘くなる。今日も変わらずおいしゅうござる。

それから貝を3種類。

ホッキにつぶ貝、それから赤貝。
どれもさっきまで活きていたもの。
全部が一度に運ばれてきて、ひとつのお皿にぎっしり盛り込む。
貝祭り。

ほんのちょっとだけ小さかったかなぁ…、でもそれぞれ肉厚。
特に赤貝がどっしりとしてザクッと歯切れ、赤貝独特のねっとりとしたとろけを感じる。昆布を舐めたような粘りに強い旨味に磯の香りがあふれるようにやってくる。
ガツンと奥歯を叩くつぶ貝、ミネラル分を感じるホッキ。どれもおいしい、おゴチソウ。

それから大好物だった一本穴子。

25センチくらいもあったかなぁ…、厚みも十分。軽く味をつけて炊き上げ一貫分のシャリの上において炙って甘辛のツメ。わさびをたっぷりのせながらまずは穴子だけを食べ、最後にシャリと一緒に食べる。
穴子は噛むと一瞬キチキチ、奥歯をひっかくようにふるまい繊維が完全にほぐれるととろけてなんともなめらかになる。シャリと一緒に食べるとシャリの酸味が穴子の甘みを引き立てる。
わさびを山盛りにしても辛みを感じぬほどに脂がのってて、ウットリします。

アジの握りがおいしかったなぁ…、脂の状態がよくて香りさわやか、冬の青魚は力強くて滋養が体にしみこむ感じ。

わさびのみじん切りをづけまぐろと一緒に巻いた涙巻き鉄火をヒーハーしながら食べて〆。どれもがタナカくんが好きだったもの。おいしかったね…、って言ってニッコリ。

それにしてもベルトに寿司が流れる景色にホッとしました。オキニイリ。


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