おはようベルク、ビッグドッグにチリかけて
朝の気持ちがちょっとさみしくてにぎやかな場所で朝にしようと「ベルク」を選ぶ。
そしたら想像以上ににぎやかでいささかびっくり。3人にひとりがインバウンドさんって感じかなぁ…、みんなスマフォをみながら探してくるのネ。
ウェブ上の口コミって国境を軽々こえて世界中に広がるんだってしみじみ思う。
たしかにここは新宿という町を感じるのに最適な場所。自由な空気を思う存分たのしんで…、って思ってニッコリ。
ビッグドッグのチリソースかけにブレンドコーヒーをお供に選んで朝とする。
ちょっと時間がかかる料理です。普通のホットドッグはあらかじめ茹でてあるけどビッグドッグのソーセージは注文ごとに茹で上げる。しかも大きく太いから時間がかかる。
ビーパーとコーヒーもらって席につき、のんびり待ちます。5分ほど。
待っただけおいしくなってくれる料理を待つのはたのしい。
コーヒーカップにブラウンシュガーを沈めて混ぜずにしばらくそのまま。
ぼんやり見てると砂糖がとけて、カップの底から泡がブクブク湧いてくる。
ミルクを注いでひと口コクリ。
スッキリとした苦味に寝ぼけ眼が開き、ビーパーがなる。
ビッグドッグのチリソースかけの出来上がり。
ドッグロールからはみ出す見事なソーセージ。
左の端は細くてまっすぐ。右は太くて上に向かって反っくり返る。
今日のソーセージは太さよりも長さが大きく、いびつな形に手作り感が伝わってくる。
チリソースがたっぷりソーセージを覆っててトマトの香りが鼻をくすぐる。食べる前からもうおいしい。
パキッとソーセージの端を折りカプリと食べる。
おいしいなぁ…、本当においしいソーセージ。肉は細かく挽かれてむっちりなめらか。肉汁たっぷり、みずみずしい。
今日はいつも以上に味覚が鋭敏。
ソーセージの軽い渋みや生地に練り込まれた胡椒の香りがうねるようにやってくる。
ドッグロールとチリソースも一緒にカプリ。チリソースもこんなにヒリヒリするほど辛かったっけって思いながらひと口、そしてまたひと口。
ほどよき噛みごたえと塩の風味に焼けた小麦の香りがおいしいドッグロール。おいしいソーセージに負けぬ味わいなんだけど、ソーセージの持ち味を邪魔せぬようにできているのにウットリします。
左側からカプリカプリと食べ進め半分以上食べるとバランス崩す。ソーセージの重みで傾き、ドッグロールが浮かんで見える。
ドッグロールから突き出したソーセージをパキンと折って、さてソーセージだけを最後にしようか、ホットドッグの名残を最後に残そうか…、としたたか迷ってソーセージを最後に残す。
ホットドッグとはおいしいソーセージをよりおいしく味わうための料理なんだとしみじみ思う。おゴチソウ。