去るルイヴィトン、来るルイヴィトン②
百貨店業界の人たちは「ルイヴィトンは百貨店において最大の集客装置のひとつなんだ」というのです。
「わかりやすい高級感」の象徴なのでしょうネ。
シャネルは女性的すぎる。
エルメスは上質すぎるうえ製品にロゴを入れないから目立たない。
ルイヴィトンがテナントになっているということは百貨店として一流の証のようなものなのでしょう。
それが集客力に本当につながっているかどうかはわからないけれど、記号としてはわかりやすい。
そういえば池袋の西武百貨店がヨドバシカメラのものになり、大幅な施設構成の改変をするというヨドバシカメラの以降に対して、百貨店側が抵抗した一番の焦点が「ルイヴィトンが百貨店の顔であり続けてくれるかどうか」ということだった。
もし一階からルイヴィトンがなくなったらもう百貨店じゃなくなっちゃうという彼らのが彼らの言い分。
そんなことに拘ってるから業績悪化で身売りしなくちゃいけなくなったはずなのに…。
ちなみに新宿の伊勢丹本店はルイヴィトンがテナントして入っていない高級大型百貨店でした。
ルイヴィトンの集客力にたよらなくても、伊勢丹自らのブランド力で集客できるからというプライドを感じさせて、ボクはそれが好きだったのだけどとうとうルイヴィトンが出店することになっちゃった。
とはいえ一階で大きな顔をさせるのでなく空中界にひっそり佇む…、って感じではある。
ルイヴィトンに絶対のブランドイメージを持っているアジア系インバウンド客への配慮なのでしょう。
これも時代というものです。
さて、昨日、今日のルイヴィトンに関する考察。
ルイヴィトンがいなくなってしまった町や百貨店の話はしました。
ならば「来るルイヴィトン」とは一体どういうことかお話ししましょう。
まず、ルイヴィトンが好きだった昔のボクの話から…。
運命のハードスーツケースを探していたときのことです
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