クロワッサンであることを一旦やめて生まれ変わったクロワッサン
ひさしぶりに「リチュエルカフェ」。
駅前商業ビルの地下。レストラン街の一番奥というロケーション。
なのに今日はほぼ満席というにぎやかさ。4種類ある朝食セットも2つ売り切れ。ほぼ満席で残り2つのテーブルの1つをもらう。
朝から女子会的な人たちもいて空気華やか。
クロックムッシュにカフェオレボウルを選んでたのむ。
まずカフェオレがやってくる。
大きな器。こぶりな丼と言ってもいいくらいの器にたっぷり。ずっしり重い。両手のひらで包み込むようにして持ち上げると、手にあたたかさが伝わってくる。
口が広いからコーヒーやミルクの香りが鼻を覆ってくれるのもいい。カフェオレといいながらもスティームミルクの泡がぽってり。食感ふくよか、喉越しやわらか。お腹がやさしくあったまる。
クロックムッシュがやってきます。クロワッサンで作ったクロックムッシュで、サラダとオレンジが添えられていて、まずはサラダを平らげる。
サラダの上には飴色にした粗みじんの玉ねぎとこんがり焦がしたベーコンチップ。
完結系のドレッシンのすっきりとした酸味にベーコンの脂のコクが混じって風味豊かにしてくれる。
メインのクロックムッシュの間にチーズとベーコン一枚。
サラダもクロックムッシュもベーコンの料理って感じがするほど存在感がしっかりしてる。上等なベーコンを使っているのにどちらもしっかり焼き切られているからでしょう。
カリカリに焼かれたベーコンがクロワッサンの間から舌を出すようにはみ出してチーズがベロンと垂れ下がる。クロワッサンをオランデーズソースが包み込み、ベーコンやバターの香りが鼻をくすぐり食べる前からもうおいしい。
ソースをまとわぬ部分のクロワッサンはバリバリサクサク。
ソースがかかったところは生地がしんなりしちゃって台無し感があるかと思いきや、口の中でハラハラちらかる感じはクロワッサンのそれそのもの。
ガリッとベーコンが壊れてクロワッサンと一緒になってとろけていくのもたまらない。クロワッサンってどう調理してもクロワッサンらしさをなくさないんだなぁ…、ってひと口ごとにウットリします。
オランデーズソースがたっぷりかかった部分を食べると、クロワッサンで作ったグラタンみたいな味がするのもたのしい。
最後に端の乾いたところを残してパクリ。クロワッサンとベーコンの味をこころおきなく堪能し、オレンジパクリ。
口の隅々爽やかにして朝の〆。カフェオレ飲みつつゆっくり食後をたのしんだ。