見出し画像

蕎麦屋の朝食

そばの「いまゐ」で朝ごはん。

スパゲティーの五右衛門やオスロコーヒーと同じ会社のセルフサービスの蕎麦専門店。ドトールコーヒーとは従兄弟にあたるお店でもある。
モノトーンのインテリアがちょっと上等。

価格も立ち食いそばのお店にくらべて若干高めで、町場のそば屋のちょい手前…、って感じかなぁ。
食券買ったら着席し番号呼ばれてとりにいく。だから調理を急がなくてすむ。同じような仕組みの店をセブンアイホールディングスがここの向かいでやっていた。

七福弁天庵って名前の店で、いい店だった。なくなってもう5年以上経つけれど今でも勿体無いなぁって悔しく思う。
そこの朝食が、そばにご飯に卵焼き。海苔や納豆、山芋とろろと日本の朝にあって欲しいものが過不足なく揃って週に一度は使ってた。
それによく似た朝食がここにもあって今日はそれ。

そばにじゃこご飯にとろろが基本のセット。だし巻き卵をつけて460円とうれしい値段。
熱い汁そば、冷たいぶっかけが選べて汁の代わりに熱いそば。半そば程度の分量でしょう。ネギがパラリとあしらわれてる。
茶碗軽めに一膳分のじゃこご飯。とろろはサラサラ。すべてが程よい状態でけれど何かひとつ足りない。例えば漬物、あるいは佃煮かなにかひと皿あってくれればお膳がキリッとひきしまるのに…、って思うもそれもしょうがない。

蕎麦は断面円形の突き出し麺かなぁ…、ムチムチしていて腰がある。熱い汁に浸かっていてもその歯応えがかわらぬところに、科学な工夫を感じてしまう。それもよし。

出汁はなかなか。甘みと旨味が際立つ仕上がり。
これに酸味がくわわればボクの好みになるのだろうけど、最近できる若者狙いのそば屋はどこも酸味を嫌う。
その典型がセブンイレブンのチルドの蕎麦で、みんなそういう味になってく。しょうがない。
いろんな料理が並ぶ朝食。
料理同士を組み合わせ、自分ならではの食べ方を工夫できるのがたのしくていい。

例えばそばの上にだし巻き卵をのっけて食べる。
だし巻き卵が蕎麦出汁を飲み、ふっくらしっとり、おいしくなってく。

例えばトロロにそばをつけスルンとたぐる。やまかけそばより直接的にトロロを感じ、つけとろそばにはない温かさや出汁の風味を感じることができてたのしい。オモシロイ。

じゃこご飯もいろんな楽しみ方ができる。ご飯の上にじゃこに海苔。ごま油をかけて仕上げた見た目以上にしっかりとした味の仕上がり。
まずはそのまま。途中で七味をパラリとかけてじゃこが触れてるご飯をすくいあげるようにして食べる。

じゃこと海苔がなくなったところでトロロをかけて山かけご飯。たっぷりの出汁で伸ばしたトロロ。しかも蕎麦を浸して食べたからゆるくてサラッとご飯に染みる。

それをスルスル食べたところに蕎麦出汁かけて出汁かけ茶漬け。トロロをまとったご飯の粒がコロコロ転がるような食感がたのしくて、お腹もあったか。よきご飯。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?