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去るルイヴィトン、来るルイヴィトン③
ルイヴィトンのハードトランクはおそろしいほど頑丈で、うんざりするほど重いのですネ。
もうそれはカバンというより家具。
「動かすことのできるワードローブ」と思った方がいいレベル。
それを携え旅をするということは「荷物を運んでくれる旅」をするということなんだと、はじめの旅で思い知りました。
つまりコストのかかる旅。
衝動に揺り動かされて買ってしまったものを未分不相応なものにしないために、お金をせっせと稼いで上等な旅を心がけた。
アメリカのホテルでチェックアウトするボクの傍らにルイヴィトンのトランクをみつけると「ドライバーの手配はなさいましたか?」と聞かれる。
重たいということ以上に、そんなカバンを持って町を歩いたら危険だからという配慮が多分にあったのでしょう。
実はニュヨークの滞在中、ちょっとした都合でホテルを変わることになった。
2軒隣のホテルだったから車を使わずトランクを手に持ち通りにでたのネ。
そしたらなんと、ホテルの出口からたった5歩ほど歩いたところでピストルを突きつけられて、貴重品を入れたブリーフケースをひったくられると同時に台尻で頭を叩かれ気絶した。
驚いたホテルの人がかけつけて目覚めたときに、トランクはボクの横にそのままあった。
てっきりそれも持っていかれたものと覚悟していたけれど、開けるのがむつかしいスーツケースをニューヨークの強盗は持っていかないですからネ…、ってホテルの人になぐさめられる。
しかもスペアキーはルイヴィトンが取り寄せてくれて事なきをえたのですけど、そんな芸当ができたのも昨日書いたあの理由ゆえ。
ルイヴィトンのスーツケースは頼れる存在であると同時に取り扱い注意な代物でもあるのです。
うやうやしき梱包にてアルゼールとともにカタログが送られてくる
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