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上等な洋食で月命日を偲ぶ
月命日の今日。上等な洋食で偲びましょう…、と「西櫻亭」にやってくる。
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伊勢丹の食堂街の一角の店。開店前から多くのお店に行列ができ、行列ができない数少ない店がここ。
ボクはここの料理が大好きで、なのにいつもほどよきにぎわい。洋食という料理そのものに爆発的な人気を生む力が今はないのかなぁ…、落ち着いた優雅なムードとよきサービスを堪能するには今の状態がむしろいいかもって思うことにする。
オキニイリは洋風弁当。
今日も迷わずそれをたのんでのんびり待ちます。天窓風に設えられた明るい天井の下のテーブル。ビルの中なのにテラスに座っているような感じがするのが気持ちいい。
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まずスープ。コーンポタージュがやってくる。
ほどよきサイズのカップにほどよき量が入ってる。お腹をあたためメインの料理をおいしく味わう準備をさせるに十分な量。
と言ってお腹を重たくしすぎぬほどよき量。
ポッテリ熱々、とうもろこしの香りと甘みにクルトンがサクッと混じってホッとする。
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二段重ねのお重がうやうやしく運ばれてきて、お待たせしましたとお重が開く。
途端に料理のおいしい香りが湧き上がる。
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それぞれ3つに区切られていて、上の段にはカットステーキ、エビのマカロニグラタンにビーフシチューがそれぞれ器に入って並ぶ。
下の段にはサラダに揚げ物、それからご飯。
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サラダがいつもうつくしい。
何種類の野菜が入っているんだろう…、ハーブ野菜にベイビーリーフ、葉っぱ野菜に紅芯大根が彩り添えて、小さなトマトはほどよく硬く甘酸っぱい。
エディブルフラワーがまるで野に咲く花のようにふるまって食べる前からもうおいしい。
ドレッシングもシトラス系の軽い仕上がり。お腹の中をみずみずしくする。
揚げ物はエビフライにクリームコロッケ、メンチカツ。
タルタルソースにポテトグラタン、キャロットグラッセ、インゲン豆。
ずっと変わらずこの組み合わせ。
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フライのパン粉は細かくて、それぞれ色の濃淡がある。クリームコロッケが一番色白、エビフライにメンチカツと色がどんどん濃くなっていく。揚げる時間がそれぞれ違っているからでしょう…、クリームコロッケはパン粉であえたグラタンを食べてるみたいななめらかさ、メンチカツは舌が溺れるほどにジューシー。
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ご飯の上にメンチカツをのっけてビーフシチューをかけてハフッと味わい、コロッケをグラタンと一緒に食べてと自由にたのしむ。
エビフライのエビが甘くて香りもゆたか、パン粉のカサカサがエビのムッチリ感を引き立て尻尾もバリッとおいしい。
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たくさん料理が揃っている上、どれを食べてもおいしいことにウットリします。食後の紅茶のミルクも熱々。やっぱりボクはここが好き。