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塚田農場が寿司屋を作ると…。

「立ち寿司横丁」という店にくる。
塚田農場なんかを運営している会社がやってる店で、去年の夏に新業態としてスタートした。一年以上たっているのにチェーン化は難しいと判断したのかなぁ…、まだ2軒しかない。
いろいろ工夫をしています。

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立ち食い席と椅子席が半分づつ用意されてて立ち食い席ではアルコール類が半額になる。食べ放題専用のカウンターも用意したりと集客に一生懸命。大きな店に屋台のようなカウンターが島状に配置されてる特徴的な造りもたのしい。
悪くないのになぁ…、と思うんだけどこれと言った決め手が無いのは確か。特別安いわけでなく、職人さんたちがとびきり元気というわけでもない。
ただ傘をもって店に入ったら店の人が飛び出してきて傘を受け取り、カウンターへと案内したのには感心しました。

やっぱりサービスを売る居酒屋業態が得意な会社のすることだなぁ。
ホールを仕切る人たちと、カウンターの中で寿司を握る人たちがまるで別の会社の人たちみたいに見える。
働く人達に一体感が欠けてるところが、ちょっと居心地悪かったりする。

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寿司は決して悪くない。
まず貝をひと通りとお願いすると、赤貝、つぶ貝、ホタテに北寄とやってくる。
ホタテを長方形に切り分けて握るところは上等スタイル。
赤貝、つぶ貝、北寄はそれぞれ大きくもなく小さくもなく。薄くもなければ分厚くもない。回転寿司よりちょっといいか…、って感じの仕上がり。

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マグロの赤身やカンパチ、鰤は分厚く状態もよくて十分満足できる状態かなぁ…、にもかかわらずウニや数の子と言った上ネタがいいかというとそうでもなくて、なんだかちぐはぐ。もしかしたら「刺し身にして酒の肴として売れるもの」には力が入っているのかも。だとしてたらやっぱりここは寿司屋というよりも寿司屋の姿をした刺し身居酒屋なんだということになるかもしれない。
店に入ったときにはガラガラだったこの店も、インバウンドの人たちでほどよくにぎわい、みんなサーモンやマグロを中心に食べていた。ビールも結構出ていたりしてやっぱりそういう店なのかもなぁ…、としみじみ思った。
穴子はたいそうおいしくて、ただこの店が一番推してる赤酢のシャリは赤酢らしさがまるでなくって、もったいないなぁ…、と思う昼。


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