大久保トリアノン。洋菓子店の朝ご飯
病院で定期検診。
採血をする日だったのだけど、ボクの体は血管が深いところにあるようで血管が見つからなくっていつも看護師さんが難儀するのね。
ところが今日の看護師さん。
あっという間に血管の位置を探り当て、プスッと成功。
なんだかうれしくなっちゃった。
大久保に用事があって、着いたらまだ10時ちょっと過ぎという時間。
朝食をとろうと「トリアノン」にやってくる。
高円寺に本店のある洋菓子屋さん。
中に入るとケーキのショウケースにケーキがズラリ。
ふじや不二家のケーキを上等にしたカニの昭和なケーキで、だからケーキ屋さんというよりい洋菓子店と呼んだ方がしっくりくるようななつかしい店。
ボクにとっても格別なつかしい思い出のある店で、歌舞伎町の韓国クラブをこよなく愛した父がクラブの女の子たちと待ち合わせするのに使っていたのがこの店。
仕事の都合で待ち合わせに遅れるときには、代わりを務めるためにしばしここで世間話をすることがあったのネ。
お客さんに見せる顔とは違った顔に違った会話をたのしむ栄誉を味わった場所。
今朝もお店には韓国言葉が飛び交っている。
モーニングセットを注文しました。
そういえば、朝にここにくるのははじめてだよなぁ…、って思いながらテーブルにつく。
コックコートの調理人がレジを守るという景色が独特。
その調理人がトレイを運んでくれるんですネ。
大きなマグにナイフフォーク、スプーンが几帳面に並んだトレイ。
ここに料理をのせるんだよな…、とマグをトレイの外に置いて準備をしてたら別のトレイに料理がのってやってくる。
テーブルの上にトレイが二つ。
なんだか贅沢。
ワクワクします。
目玉焼きにグリルベーコン。
レタスをトマトのサラダにポテトサラダでひと揃え。卵はよく焼きでとお願いしました。
ひっくり返して焼かれてて白身はサクサク。いい感じ。
トーストの上にバターが乗せられて、じんわりとろけてパンに染み込む。
まずはサラダを全部食べる。レタスはシャキシャキ、甘みがあってトマトの硬さがなかなか上等。
9つに切り目を入れた端の3切れを切り離し、残りに目玉焼きとベーコン乗せてパクッと食べる。
白身はしっかり焼けているけど黄身の部分はまだ半熟という、ボクにとって完璧な仕上がり。
そしてバターがジュワッと染み出して、口が潤う感じがステキ。
トーストを乗せたお皿はしっかり焼かれて熱々なことにウットリします。
上等だなぁ…、料理のひとつひとつがあるべき状態で揃うステキにニッコリとなる。切り離したトーストはバターが染みていない部分で、コーヒーにとぷんと浸してフルンと味わう。そしてのんびりいたします。