プルプルのゆで卵、ジャリジャリのトースト
ひさしぶりにオスロコーヒーの朝にする。
お腹があんまり空いてなくって、コーヒー飲みながらのんびりしたいなぁ…、と思ってここを選んだ。
ハンドドリップでコーヒーを落とす速度がまずのんびり。
座り心地の良き椅子は、見ているだけで気持ちがのんびり、おだやかになる。
どっしりとしたコクと苦味が特徴のキングコーヒー、500円。
朝の時間はトースト半分、ゆで卵、バターに塩が無料でついてくる。
塩がビニールのパッケージに入っているのがなつかしくってネ。
子供の頃、電車のお供は冷凍みかんとゆで卵。ゆで卵にはハトロン紙で包んだ塩が添えられていた。それもしみじみなつかしい。
コーヒーにはミルクをおつけしますか?と聞く。小さなステンレスのピッチャーにミルクを入れてくれるところが喫茶店的。ポーションパックじゃないのがうれしい。ブラウンシュガーを二袋。朝のお腹を甘やかす。
トーストはよく焼けている。
甘み控えめの粗目の生地の好みのパン。
焦げた香りが香ばしく、量もほどよい朝仕様。
今日はゆで卵がホカホカでした。
茹でてそれほど時間がたっていなかったのでしょう…、テーブルでコンコン叩いてヒビを入れペリッと剥くと思いがけずもキレイに剥ける。
剥けるというより脱げてくような感じさえあり、半分剥いたらあとはスルンと大きく剥がれていった。
なんだかスゴク得した感じ。
トーストを4つにちぎる。バターナイフで玉子を3つに切り分けてトーストの上にのっけて飾る。上に塩をパラリとかければ前菜料理のように見えてく。
ひと切れちょうどひと口分。パクっと食べるとまず焼けた小麦の香りと玉子の匂いが口を満たして鼻から抜ける。
噛むとムチュンと玉子が潰れる。白身はすべすべ、黄身はとろける。カサカサ焼けたトーストにそのネットリが混じって、なんておいしい。
それぞれ別で食べるよりおいしくたのしい。おゴチソウ。
トーストの最後のひと切れにバターを塗り込め、ブラウンシュガーをたっぷりのっけた。噛むとジャリッと砂糖が潰れる。砂糖の甘みにバターの塩味、ゆっくりとろけて口いっぱいに味が広がる。
まるまる一枚、これでもいいか…、って思っちゃうほどオキニイリ。