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煮込みきしめんで夜のお腹をあっためる

仕事を終えて駅の近くで夕食。「尾張屋」に来る。

若くて気の利くバイトくんが「いらっいませ」って元気な声で挨拶をする。
お冷を手にして近きながら「最近、いい写真が撮れましたか?」って聞く。先日来てボクが写真を撮ってた「いいカメラですね…、写真がご趣味ですか?」って聞いてきた。
それで写真の話題をしたのでしょう。なんだかうれしい。
お店は少々にぎやかで、シニアのお客さまがバイトくんと話をするため来ているみたいにみえるんですネ。
なんでもない話を若い人が聞いてくれるのがうれしいんでしょう…、なにしろ彼は話を聞くのが上手。
話し上手より聞き上手であることがサービスの達人になる近道だなんていわれるけれど、彼は見事に聞き上手。
昼間は初夏を思わせる陽気だけれど、日が暮れると温度がストンと下がって体が冷える。

味噌煮込みきしめんを選んでたのむ。

「器が熱いですから気をつけてくださいね」っていいながら運ばれてくる。

野菜たっぷりの煮込みきしめん。
刻んだ白菜、ニンジン、大根、ほうれん草にエノキもたっぷり。ぶつ切りにした鶏肉も入れられていてコクや風味を出している。

白味噌多めの合わせ味噌。
だから甘めで風味豊かな汁がおいしくボク好み。
ここのきしめんは食感独特。きしめんって薄くてペロペロしていてハリがある…、っていうのが多い。
軽やかだけどどこか薄情な感じがするのだけれど、ここのは若干厚めでムチムチしている。
唇を撫でる感じがプルプルで、肉感的でしかも汁ののりがいい。時間がたつと汁がしみこみ麺がほんのり色づいてく。

ご飯が付きます。一緒についてくるタクワンがパリパリしていて好きな味。

鍋もほどよく冷めたところで汁をとんすいに移してゴクリ。お腹もしっかり満ちました。


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