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ダンシングクラブ…、正しく進化しておりました。

ハロウィンの昼。仮装しても恥ずかしくないレストランでランチをとろうとダンシングクラブを選んで来てみた。
料理を手づかみで食べるというお行儀悪さをたのしむお店。
魔女や悪魔のパーティーっぽさが、今日のランチにぴったりじゃないかとも思った次第。
ひさしぶりの訪問で、特徴的なコンセプトの店がその特徴を一層磨いて正しく進化していてびっくり。感心しました。

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時間は1時。
お店の中はもうにぎやかでみんな頭に真っ赤なカニのカチューシャをつけ盛り上がってる。このカチューシャをつけた瞬間、羞恥心がどこかに失せてパチンと気持ちが弾けるワケです。
何度目かの訪問でちょっと久しぶり。お店の人が「いつもお越しいただいてありがとうございます。今日は特別にゴールドカニチューシャをどうぞ」と金色のカチューシャを手渡す。

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このお店のシステムをよくわかっている、つまりマニュアル的な説明を必要としないお客様なんだ…、とサービススタッフに一目瞭然。
このお客様には一歩突っ込んだ会話ややりとりをしてもいいんだという目印にもなる。
みんなが「いつもありがとうございます」って挨拶してくれるのがうれしかったりもする…、いい工夫。

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さてまず手を洗う。
手掴みで食べるということは「手が汚れる」ということ。手掴みをたのしむということは、手が汚れても大丈夫ということでもあって、それでここには客席のど真ん中に手洗い場がある。
しかも蛇口はダイソン製。逆さY字型の3つの管が交わったとこに手を差し出すと水が出てくる。その手を左右に移動させると風が出てきて手洗い終了。ダイソンらしい強い風と嵐のような音が手だけじゃなく気持ちもきっぱり洗ってくれそう。

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あとは手づかみで料理をむさぼり食べるだけ。
テーブルに蝋引きの紙が惹かれて、まずサラダ。
ワックスペーパーでキャンディーをくるむように包まれたシーザーサラダにチーズをおろし胡椒をひいて出来上がり。
指がまずロメインレタスの冷たさ、ハリを感じてお腹がグーッとなる。

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カニのほぐし身だけをまとめてパン粉をまとわせ揚げた「クラブケーキ」も、指が最初にカサカサ感を味わって、出来たて熱々を味わう準備指からはじまる。

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耐熱性のビニール袋にカニやエビ、じゃがいも、ニンジン、ソーセージなどを入れてソースと一緒に蒸し上げたメインがドサッとテーブルのうちにぶちまけられる。バキバキ割ってむしゃむしゃ食べて、指はすっかりソースまみれ。辛いソースで指がヒリヒリしはじめたら指を洗ってまたむしゃり。

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30分おきにサービススタッフが踊ります。HOOTERSの女の子たちも踊るけど彼女たちはどこか投げやり。気だるいムードがセクシーよりに見えちゃうけれど、ここの子たちは元気でとてもうれしそう。見ているこちらもニコニコしちゃう。

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パンやシートパスタ、コールスローにベークドポテトを乗せたワゴンをさっきまで踊っていたスタッフがひいてテーブルサイドにやってくる。お好きなだけ召し上がれという、今までなかった新たなサービス。
ガーリックトーストやざく切りにしたコールスローのキャベツがおいしくお腹も一杯。たのしんだ。

エンターテイメントと食の融合。しかも食べる行為そのものをエンターテイメントにしてしまったというなんともたのしいコンセプト。
正常進化をたのしく思う。勉強です。


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