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寒い日のグツグツ、テンジャンチゲであったまる
熱いもので体を芯からあっためたくなった。
家に帰る途中に韓国料理の「とんちゃん」に来る。
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夜は予約をしないと入れないことがあるほど人気のサムギョプサルの専門店。
昼はのんびり。1000円前後でたのしめる定食メニューが充実してる。
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ここの定食で一番好きなのが「味噌チゲ定食」。
タナカくんは石焼きチーズダッカルビ丼が大好きだった。来るたびそれを食べてみようかと思うんだけど、やっぱり気持ちは味噌チゲ定食。特に今日みたいな暑い日にはスッキリとした辛みがおいしい味噌チゲがいい。
韓国料理って辛いけれど甘いものがほとんどで、ビビンパ、スンドゥブチゲも辛くて甘い。
味噌チゲは牛骨スープにイリコに味噌。しかもテンジャン味噌という韓国独特の発酵させたしょっぱい味噌で作るから、甘み控えめでスッキリとした辛みを思う存分たのしめる。
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まずはご飯におかずが4つ。もやしのナムルにカクテキ、青菜のおひたし、煎りこんにゃくでひと揃え。
しばらくまってメインの味噌チゲ。
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小さな鍋、トッペギに入って沸騰しながらやってくる。
味噌チゲって韓国の味噌汁みたいな食べ物です。
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日本の味噌汁をこんなに煮立たせたら失敗だって叱られる。
でも韓国の味噌チゲは沸騰しているからのおいしさ。
同じように韓国の茶碗蒸しと言われるケランチムも沸騰させることでスフレのような風合いになる。
似ているけれど違うってなんだかたのしい。
食べ終わるまでずっと熱々をスプーンですくってふうふうしながら食べるのがいい。
しかもどっさり、具だくさんです。
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韓国かぼちゃにタマネギ、じゃがいも。ネギにパプリカ、しめじに豆腐。青唐辛子がぶつ切りでたっぷりはいって辛さを出して、煮干しもゴロゴロ。出汁も出るし具材にもなる。合理的でよし。
そう言えば、田舎に住んでいたときは出汁をとったあとの煮干しを炒めて甘辛醤油味にして食べていた。それが案外おいしくて、ご飯もすすむし小腹満たしのおやつにもなった。なつかしい。
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味噌チゲの細かな沸騰はしばらくするとおさまるけれど、ずっと熱々。フーフーしながら食べると自然と汗をかく。それに不思議とお腹がスッキリしてくるのネ…、ご飯がもりもり食べられる。
そのうち具材がなくなって、汁だけになる。もうこの頃には器も汁も適温で、おしぼり使って持ち上げてご飯の上にバサッとかけてサラサラ食べる。お腹もしっかり汗をかく。