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苦くて甘くてそして酸っぱいエスプレッソトニック
テクリテクリと歩いて新宿三丁目に向かう途中の新宿二丁目仲通り。「オールシーズンズコーヒー」でお茶にする。
インバウンドさんに人気の店で、いつもにぎやか。
とはいえ一時期のようにいつもウェイティングなんてことはなくなった。
プリン目当ての人が少なくなったんですよ…。
かわりにいつも混んでるからって敬遠されてたご近所さんが戻ってこられてホッとしてますってお店の人がニッコリします。
おなじみさんでにぎわうお店が本当の人気のあるお店。
おなじみさんを心待ちにしてくれる人がいる店がよいお店…、ってしみじみ思う。
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エスプレッソトニックを注文します。
注文したらオキニイリのカウンターに座って待ちます。お待たせしましたと明るい声とともにコトンとグラスが置かれる。
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氷をギッシリ詰めたグラスにトニックウォーター。
エスプレッソをそっと浮かべて上にドライライムとローズマリーを飾って仕上げる。
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そっと運ばれてきたからでしょう…、トニックウォーターとエスプレッソが層をなして分かれてる。比重違いでございますゆえ。
グラスの底からトニックウォーターの泡がフツフツ湧き上がり、口に含むとパチンと壊れる。
舌に小さな泡がはりついてプチプチくすぐる感じがたのしい。
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今日のエスプレッソは新宿ブレンド。苦みおだやか、強い酸味が特徴でトニックウォーターの甘み、苦みと引き立て合って不思議なほどにフルーティー。
飲んでるうちにエスプレッソとトニックウォーターが混じり合い、エスプレッソの小さな粉がグラスにはりつく。
グラスがまるでスモークグラスのようになっていく。
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カランカランと氷がグラスを叩く音までオゴチソウ。