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フーイリチーならぬフーチャンプルー
昼は野菜でお腹を満たそう…、そう思って沖縄料理の「やんばる」にくる。
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東京で沖縄料理といえば居酒屋タイプの店が多い。
けれどここは定食屋的。だから昼から使い勝手がいいのがうれしい。
大きな厨房を囲むようにカウンターだけ。テーブル席はない潔さ。
寸胴鍋にスープが炊かれ、コンロの上には中華鍋。定食も出すラーメン屋みたいな感じがするお店。
最近、有楽町の交通会館の「交通飯店」の跡地に支店ができたけど、そこはもっとラーメン屋的。気軽な感じで流行ってる。
定食には沖縄そばがついてくる。沖縄そばだけでも注文できて、ゴーヤ炒飯もあったりして、これで餃子があればラーメン中華の沖縄バージョン。
沖縄と東京の距離は1600キロ、沖縄と台北の距離は600キロ。東京の食文化より台湾の食文化の方が近くて当然だよね…、って思ったりする。
「ふチャンプルー定食」を選んでたのむ。
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卵にくぐらせたお麩を野菜と一緒に炒めた料理。
本来、チャンプルーは豆腐となにかを炒めたもので、豆腐を使わぬこの料理は「フーイリチー」と呼ばなきゃダメ…、って沖縄の人に教えてもらったことがある。
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ここは東京。
イリチーよりもチャンプルーの方がわかりやすいからこれでよし…、ってことなんでしょう。
ふっかりとしたお麩の食感。
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シャキシャキと歯ざわりのよいモヤシやニンジン。
体にやさしい感じがするのがありがたい。
味は塩とかつおだし。素材の持ち味がいきいきしてる。
刻んだニンジンを混ぜ込んだ炊き込みご飯に、小さなサイズの沖縄そばがついてくる。どれも基本の味は出汁。
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これを鶏ガラスープにかえると台湾料理に近づいていく。なるほど沖縄料理は「かつおだしで作る台湾料理」なんだなぁ…、って思ったりする。オモシロイ。
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そばの上にはかまぼこ、ソーキ、刻んだネギ。カウンターの上に置かれた紅生姜をたっぷりのせてコーレグースを垂らして食べる。
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島とうがらしの辛味に紅生姜の酸味がスープをキリッとおいしくしてくれて、汁がどんどん赤みがかっていくのにニッコリ。
ふっかりとした玉子まみれのお麩をご飯と一緒に食べて、そばのスープをゴクリと飲んで、お腹がどんどん満ちていく。体によい昼…、おゴチソウ。