とろけるハンバーグ。焼けばとろけないけどとろけるおいしさ(笑)
ちょっと気になるお店があって六本木。
芋洗坂の坂の途中のビルの二階にある「福よし」というお店を来てみる。
ビルの袖に「とろけるハンバーグ」と大きな看板。
階段入り口前には写真付きの看板がおかれてて、階段上がると一段ごとに脂のおいしい匂いが強くなってくる。
お店に入るとバーカウンターがドーンっと見える。
ビアサーバーのノズルがズラッと並んでて、そこだけみるとクラフトビールのお店のようで、けれどカウンターの前にテーブルが置かれて椅子もレストラン的。
ビアレストランの昼の間借り営業?
あるいはビアレストランを改装してレストラン的に営業している?
あるいはその両方なのかもしれないなぁ…、なんて思うもちょっとわからない。ただ居心地よくってお店の人の応対も明るく親切。悪くない。
カウンターの上にはソースが調味料。
醤油にステーキソースにハンバーグソース。ガーリックパウダーという品揃え。ステーキソースはウスターソースっぽいすっきりとした味わいで、ハンバーグソースは甘い。
容器のデザインがかっこよくっていいなと思った。
丸い陶板のが固形燃料の上に置かれてやってくる。
あらかじめ表面に焼き目をしっかり入れたハンバーグがのせられて、マッシュポテトに茹でたいんげん。
ハンバーグを割ってみると中はレア。たしかに「とろける」状態。
お好みの焼き加減でお召し上がりくださいというので、焼きます。
パテを何切れかに割ってひっくり返したり立たせたりして焼きはじめると脂が出てくる。
陶板の上には脂の池ができます。
牛肉が含んだ脂が溶け出して、細かく沸騰。肉が中で揚げられているようになっていく。
ただこの脂がキレイで匂いがいいんです。焼けたところを食べると味もなかなかによい。ナツメグの香りに軽い塩味、肉そのものの持ち味が感じられてイケる味。
さすがにとろける感じはなくなって、焦げた表面がサクサクとした食感になる。でもそれがむしろおいしいんですネ。ご飯のおかずに過不足ない味。
ハンバーグをちょっと残したところにご飯。
よくかき混ぜてステーキソースとガーリックパウダーをかけて食べると、いやはやこれがおいしくてちょっとビックリ。
脂まみれになるのだけれど、脂がいいからしつこくなるようなこともない。
鉄板にこびりついたご飯もこそげて食べたくなるけど、こそげようとすると一緒に脂もすくって食べることになる。それがちょっと怖くって、残してしまう。しょうがない。