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銀座岩戸で豚汁定食、まぐろの漬け付き
ひさしぶりに「岩戸」にきました。
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魚がおいしい小料理店で、フグの季節には入り口脇に青いネットの箱が吊るされる。
フグのヒレをおさめてひれ酒用のヒレを仕立てるためのもの。
これもひとつの季節感。
昼の時間は具沢山の豚汁とマグロの漬けで人気の店で、ぼやぼやしてると行列に並ばないといけなくなっちゃう。
開店10分前に着いたらすでに5人ほどが並んでらっしゃる。急いで後について待ってたら10人ほどが並んだところで暖簾が下がる。
さぁ、開店。
以前は入り口入ったところに丁場があって、そこで注文、お金を払うシステムだった。ところが券売機が置かれてそこでチケット購入になっちゃっていた。昨今、しょうがないことではありましょう。
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お丁場に立たなくてよくなった分、チケットを買ったら席に案内してくれるようになったりしていて、サービスをよくするための券売機、と思えばこれも悪くない。
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ずっと漬けをご飯の上にギッシリ並べたお重と豚汁のセットをたのんでた。
今日は趣向を変えてご飯と漬け、そして豚汁の定食にする。
はじめての料理であります。
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お膳の上に大きなお椀。
中にたっぷり豚汁がおさまりご飯に漬け、そして奥にはがり昆布。
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生姜のがりを昆布と一緒に漬け込み寝かしたもので、それと一緒に漬けを食べるとあたかも漬けマグロの寿司を食べてるように感じるという工夫の一品。
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豚汁はいつも惚れ惚れするほどたっぷりで、量ばかりじゃなく具材がたっぷり。
豚肉、にんじん、大根、玉ねぎ、里芋と種類も豊富でしかもそれぞれが一番おいしい状態に整えられてる。
大きく切った大根はクチュッと潰れて口の中をみずみずしくする。にんじんは硬めの仕上がり、玉ねぎはシャキッと繊維を残した状態。
なにより豚肉がプルプルしていて、食感たしかで食べ応えがある。生姜の風味がアクセントになる汁もおいしくお腹がしっかりあったまる。
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あらかじめ漬けをご飯に乗せたお重はタレでご飯がびちょびちょになる。それも持ち味なんだけど、漬けとご飯が別になることでご飯がずっとふっくら熱々。
これもいいなと思って食べる。オキニイリ。