テラスで食べるとゴーストタウンにいるようで…。
先日、新宿の南口に来てロブスターロールのルークスが営業しているのにびっくりしひさしぶりにたのしんだ。
その一階のエッグスラットも営業中。
かつては朝早起きの店だったのが今は11時開店というちょっと短め営業で、でもやってくれているのはなんともありがたいこと。
食べてみようとお店に入る。
注文をするカウンターと客席部分を仕切るビニールカーテンが仰々しくて、気持ちが少々ざわつく感じ。
けれど今ではスーパーだったりコンビニだったり、対面販売の店ではこれが当たり前になっちゃった。お店の人のマスク姿も慣れました。
注文をしてレジにくっついた大きなモニタで自分の注文確認し、お金をモニタの下にあるスリットに食べさせるとお釣りが出てくるオートレジ。こういう合理性が嫌いだったけど、今ではこれもしょうがない。
もともと殺風景だった客席の半分の椅子に「座っちゃだめ」と貼り紙がある。
同じフロアに共存してるベーカリー。売り場をみると、すべてのパンが紙でくるまれ売られてる。お店の中にいると緊急事態の真っ只中にいるんだなぁ…、としんみりしちゃう。それで表のテラスで食べた。
丸いガーデンテーブルとスチール製のガーデンチェアが置かれたスペース。
この店の名を夜の轟かせるきっかけになったフェアファックスサンドイッチとフレッシュオレンジジュースをセットでもらって表に運ぶ。空は明るく風もさわやか、気持ちいい。
目の前は新南口のターミナルビル。
バスターミナルも併設されてて、通常ならばひっきりなしに人が目の前を歩きすぎる場所。
ところがまるでゴーストタウン。
誰も歩かぬ通路の向こうにドコモのビルがさみしげに建つ。表に出ても緊急事態の真っ只中でござんした(TT)。
さてフェアファックスサンドイッチ。
ふっくら焼けたブリオッシュ生地のバンズ。
グリドルの上においてこんがりあっためて、間に焼いた玉子を挟んだ料理。
玉子の中にはみじん切りにしたハーブを混ぜてふっくらとろとろ。チェダーチーズをのっけてとろかし、飴色仕上げたの玉ねぎが彩り、風味を添えている。ずっしり重たく分厚くて、口を大きく開け、パクリ!
パンがフワッと前歯を包む。クシュッと縮んでふっかり歯切れる。挟んだ玉子がパンの隙間からはみ出して、掴んだ手まで溢れて汚す。
この上もなくとろとろに仕上げられた玉子です。スクランブルエッグのようでありオムレツのようであり、でもそのどちらでもないなめらかでふわふわでとろける感覚。
塩がしっかりきいていてシラチャーソースが辛味を添える。かなり強めの味わいでブリオッシュ生地の甘みをそれが引き立てる。
食べすすめるにつれ玉子がパンの間からこぼれだしサンドイッチペーパーの下に溜まっていく。フォークですくって食べなきゃいけない。これほどとっちらかっていく料理って他にあんまりないなと思う。サービス精神旺盛なこと。オレンジジュースでゴクリと飲み干し、お腹も笑う。オキニイリ。
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