お店とお客さまの関係のコトをサイゼリヤにて考える
土曜日の昼。サイゼリヤで昼食をとる。
とてもにぎやか。グループ客に若いファミリー、シニアさんと客層さまざま。
近くに座ったおばさまが、自分はこんなにも健康に気を配った生活をしているんだと熱弁を奮ってらっしゃった。
たくさん歩かなきゃいけないけれど、1万歩も歩くと関節に負担がかかるって言われたから9500歩くらいにしてるのって…。
カロリーの話や食べ方の話。
どれも細かな数字を挙げて説明するさま、いかにも律儀な昭和世代って感じで聞きいった。
なにより歩くということに執着してらっしゃるようで、歩数の話を一生懸命。
そしてたのしい「言いまつがい」。
「万歩」を「マンボ」。
万歩計を「マンボケイ」っておっしゃる。
マンボを上手に踊れたかどうかの計測器があったらそれこそ健康にいいかもネって思ってクスッ。
愛らしい。
ところでサイゼリヤって昔は「イタリア料理の気軽なカフェレストラン」って感じがあった。
ところが今ではファミレスよりの空気を感じる。
今日たのんだミックスグリルなんてまさにファミレス的な商品で、ハンバーグに辛みチキン、ポップコーンシュリンプとここの売れ筋メニューが盛り合わされてる。
おひとり様にはかなりうれしい。辛みチキンもポップコーンシュリンプも食べたいけれど一人前ポーションはいらないよなぁ…、って気持ちに答えてくれてて、ありがたくはある。
辛みチキンは2個、ポップコーンシュリンプは5尾。ひとり分にはちょうどいい。しかも大好きなカリッとポテトまで添えられていて、そのありがたさに拍車がかかる。
そこはかとなくカフェっぽさを残したキャロットラペも、ここではわかりやすく「さわやかニンジンサラダ」を名乗る。
コツコツと奥歯を叩く食感がたのしくしかも案外量がたっぷりあって、そういや昔熱狂していた小エビのサラダはエビよりレタスが我が物顔で居座る様子に、最近とんと食べなくなった。
ガーリックトーストのミニフィセルがモチモチ食感になっていた。
タピオカ粉かなぁ…、澱粉質でふっくら感を強調したような食感で、噛み続けるとスベスベしてくる。
今の日本のパンの世界のど真ん中…、ボクは苦手でちと残念。
辛みチキンはおいしいなぁ…、パリッと皮がしていなくても食べることができるチキンはこれかケンタッキーのオリジナルチキンくらい。
手掴みにして指をなめなめ、骨から剥がして軟骨までもバリバリ食べる。
案外骨が細いんだなぁ…、って思いながらも隣のテーブルにやってきたお子さま連れのファミリーの所業が気になり食べることに集中できなくなっちゃった。
これからの飲食店とお客さまとの関係ってどうなっていくんだろうと、憂いながら毒を少々吐きましょう。
サイゼリヤはファミリーレストランとして優秀か?
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