手づかみでカニ食べ放題。指までカニの味になる(笑)
シーフードを手づかみしてたのしむことが売りの「ダンシングクラブ」にやってくる。
しばらく休業していて先日やっと営業再開。
それを記念して食べ放題のキャンペーン中。これさいわいとカニ好きさんたちを誘ってやってきた。
同じような仕組み、コンセプトのお店がたくさんできたけれどもここほど人気が長続きしているお店は他にない。
多分、働いている人の力が大きいのでしょう。いつもにこやかで元気な女性スタッフがキビキビ働いているのが人気を持続させてる理由なんじゃないかと思う。だからこそ「濃密なサービスが感染リスク」と言われる時期には苦労する。なんだかスゴくなやましい。
手洗いコーナーがお店の真ん中に設置されててステンレス製の手洗い槽はいつもピカピカ。蛇口は、かのダイソン製。突き出た蛇口に手を近づけると水がでてきて、洗い終わったら手を左右にスライドさせると風が出てきて水分を飛ばして乾かすシステム。ただ飛沫感染を嫌ってでしょう…、乾燥機部分はお休み中。代わりにペーパータオルが置かれていました。
前菜代わりにシーザーサラダ。耐水性の紙でつつまれやってきて、おまたせしましたテーブルの上で開いてそこにパルミジャーノ。たっぷりちらして出来上がり。
サラダを手づかみするというお行儀悪さを心置きなくたのしめるというのがたのしい。
カニは本ズワイガニ、丸ズワイガニ、ミルキークラブと3種類。
それにエビやムール貝、ソーセージ。ポテト、ニンジン、ブロッコリーをソースと一緒に入れた透明バッグの中でスティーム。
すべての素材がソースまみれになりながら熱が入って味も整う。
熱せられて中の蒸気でふくらんだ袋がそのまま客席に来る。
縛った袋の口を開くと、まずはおいしい香りが噴き出してくる。
耐水性の紙の上に中身をゆっくり。
そっと慎重に出していくのだけど、途中からは堰を切ったようにゴロゴロ転がりだしてくる。
最後は袋をねじりながら中のソースを絞り出す。あとはひたすら食べるだけ。
料理を指でつまむと熱さが手から伝わってくる。
熱々。温度だけでなく料理ひとつひとつの硬さもわかる。ナイフフォークや箸でも硬さがわかるけれど、間接的と直接的の違いは大きい。
手からの情報で舌の準備がしっかり整う。
エビやカニを手づかみする機会は多いから、味の予想はできるけど、ソースまみれの野菜を手から口に運ぶとなんだか違った味になる。ソースはシグニチャー、クアトロチーズ、ブラックペッパー、アメリケーヌ。
シグニチャーソースっていうチリをたっぷり加えて仕立てたトマト風味のどっしりソース。バゲットを一本まるごと使ったガーリックトーストや茹でたパスタも運ばれてきて、ソースをからめて食べるのがなんともおいしい。
そして「追いカニ」。200g単位で注文できる。ソースをそれぞれ変えることもできるというので、ブラックペッパーとアメリケーヌを選んでたのむ。
ブラックペッパーはシンガポールの名物料理、ペーパーチキンのような味。飴色玉ねぎの甘さとコクにヒリヒリするような胡椒の辛みがよきアクセント。アメリケーヌは濃厚ビスクのような味わい。ガーリックトーストをまとわせ食べると止まらぬおいしさ。パンをいっぱい食べたら、カニのおかわりができなくなるのに…、って思いながらもバクバク食べた。
結局追いカニを6回たのんで手が疲れるほどハサミでバンバン解体し、テーブルの上がどんどんキレイになってって、たのしい食事の終わりを告げる。指を舐めなめたのしみながら、いろんなことを思い出したよ。画像をとったカメラもベトベト。舐めるわけにはいかないから家に帰ったらメンテナスをしなくちゃネ…。