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牡蠣に赤味噌。それは旨いに違いない!
愛知県の一宮市にある「魚辻」という店に伺う。
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調べてみたら今から8年前に一度来たことが店だった。田んぼの真ん中にポツンとあって、なのに今日は予約ですっかり埋まってるという。
外からみる以上に大きな店で、カウンターにテーブル席、小上がり、奥に大きな座敷とそれが全部埋まってるってスゴいことってびっくりします。
家族でやってるお店で忙しいからみんな総出という感じ。
テーブルに案内されるとそこには鍋が置かれてて、大きなお皿が運ばれてくる。
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そこにはギッシリ豚肉と牡蠣。
下には白菜、大根、えのきに豆腐、それからしらたきと鍋の具材が山盛り状態。
鍋の蓋をとると赤味噌の汁。さすが赤味噌文化の冬の鍋。まずは野菜と豚肉を鍋に入れ蓋してグツグツ煮込んでく。
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カニのサラダが運ばれてくる。
ここはカニやフグがおいしいというので評判の店。茹で蟹だとかカニすきなどを食べる人もかなりいて、だから薄切りきゅうりの上にどっさりカニ肉。鍋からおいしい匂いがしてくる。
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蓋を開けると細かく沸騰した味噌の汁。
すでに美味しい匂いがただよってきて、豚肉や野菜は熱が入って味噌の色も移ってる。
食べると味噌は結構甘く、最初はビックリするのだけれど甘みになれるとうま味が広がり最後に酸味ですっきりとする。
牡蠣の出番です。
入れるのでなく野菜の上にのせるようにして熱を通し、一味をパラッとほどこしハフっ。
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うん、おいしい。
牡蠣と赤味噌ってよく合うんですよね。味噌も旨いけどそれを割った出汁もしっかりしていて旨い。
牡蠣がプルンと爆ぜるようにして壊れて中からおいしいジュースがほとばしり出る。味噌がそれを邪魔せずむしろ引き立てて、おいしくさせる。
しばらくすると熱がどんどん牡蠣に入って身は固くなる。けれど味噌が染み込み味が凝縮されていくのでしょう…、味わい濃厚。しかも味噌の味までおいしくなってく。箸がとまらぬおゴチソウ。
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カニの天ぷらをおねだりしました。ザクッと衣が壊れて中からふっくらとしたカニの足。
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今日のおすすめの刺し身がたこぶつ。たのんでみるとこれまた旨い。ムッチリクニュっ、噛めば噛むほどうま味が滲んでやってくる。たこぶつって若い頃にはバカにして食べることがなかった料理。なんでこんなにおいしいものを食べずにいたんだろう…、って今となっては悔しく思う、オキニイリ。
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アスパラガスのバター炒めもまたおいしくて、家族でやってる店っていいなぁ…、ってしみじみ思う。冬の夜。