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新宿アカシア当店独特料理を食す

新宿のアカシア。駅前のアルタ裏側の路地に面した洋食の店。

変化の激しい新宿の町でここは時間が止まったようで、来るたびなんだかホッとする。
古色蒼然という言葉がピッタリするお店。
東欧だとかロシアの建物を彷彿とさせる造りで、お店ができたのが1963年。ロシア民謡が流行った時代です。当時はおしゃれだったのでしょう。
お店の軒に店名を書いた看板。

「当店独特料理ロールキャベツシチュー」って書いてる。
当店独特料理!
Our Original Dishesとでも訳しましょうか。今様に言えばシグニチャーメニューって感じ。かっこいい。
その独特料理ロールキャベツシチューと豚ロースのオイル焼きのセットをたのむ。ご飯少なめでお願いしました。案内されたのは2階の客席。何度も来ていて2階にくるのははじめてで、一階に比べて明るく整然としたムードにちょっとびっくり。

料理はテキパキできあがります。
ホワイトシチューで炊いたロールキャベツ。
家のロールキャベツはトマトスープでいつも煮込むから、ここではじめて食べたときにはびっくりした。
今でも自分で作るときにはトマトで煮込む。ホワイトソース仕立てはレストランの味。

豚ロースのオイル焼きは薄切りの豚肉をスパイスと一緒に焼いて最後に醤油で風味を付けたもの。
レタスサラダとたっぷりの千切りキャベツと一緒に盛り付けられてる。

肉で千切りキャベツを巻いて食べるのがおいしくて、今日もそうして食べながらそういえばロールキャベツは肉をキャベツで巻いて食べるもの。
肉をキャベツで巻いたり、キャベツを肉で巻いたりとどちらにしてもここの主役はキャベツだなぁ…、って思って笑う。

それにしてもきっちりと巻かれたロールキャベツのキャベツがやわらかでとろけること。
スプーンがスッと入ってちぎれるのだけどキャベツ同士がしっかりくっつき層をなしたままで崩れずスプーンの上にしっかりのっかる。
舌にのせるとしっとりとして噛むとハラリと崩れてく。

オイル焼きのタレが器の底にたっぷり溜まってる。
それを千切りキャベツにまとわせると、千切りキャベツがご飯のおかずになる。キャベツは冷たい、タレが熱々。
だからところどころがしんなりとして、甘みが引き立つ。おゴチソウ。

ご飯の上にロールキャベツをのせてソースをかけまわしハフハフ食べてお腹いっぱい。ソースは残して終えました。


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