雪の日の担々麺
雪の金曜。夕方まで降り続くんじゃないかと天気予報で言っている。
一昨日、蔵王で吹雪にあった。
それに比べりゃこんな雪なんて雪のうちには入らないよな…、なんて思うも、都会の雪は歩道を凍らす。積もる前に歩数をかせいでおきましょう…、と新宿に向かって歩く。
降った雪はすぐ溶けて歩道でシャリシャリ、シャーベットになり足元悪し。そろりそろりと歩いて昼どき。
家に帰る途中で昼を食べましょう…、と「OKUDO」を選ぶ。
担々麺がおいしいお店。
開店と同時の時間のファーストゲスト。お店の中に入ると蒸気でメガネが曇る。空気はあったか、ホッとする。
担々麺とパクチーサラダをたのんでお茶で手をあっためた。
お店の人が「今日のランチは静かだろうなぁ…」なんて行っていたのに次々、お客さま。担々麺はお腹と体をあっためる。それでかたちまちお店は満席。
まずパクチーサラダがやってくる。
大きなお皿にちぎったサニーレタス。パクチーどさっとのっけたところにむしった蒸し鶏、トマトを散らす。
ヌクマムにスイートチリにネギの油の香りをふくめたドレッシングをかけて味わうアジア料理っぽいサラダ。
サニーレタスを探してまずは全部食べ、お腹の入り口開いたところで担々麺。
太めでストレートの麺に真っ赤なサラサラスープ。
ネギや白ごまがちらかって、麺の上には肉味噌たっぷり。湯気と一緒においしい香りが湧き上がる。
麺はムチムチ。
うどんのような粘りはなくて表面スベスベ、唇なでて口の中へとやってきてムチッと歯切れてバッサリちらかる。スープは辛味おだやかでどっしりとしたうま味がおいしくゴクゴク飲めてしまえる感じ。
肉味噌がビリビリ辛い。辛い上にしびれが強くてスープにときつつ食べていく。肉は手切りのあら目のひき肉。噛むとガツンと奥歯をたたき脂がジュワつとしみだしてくる。
パクチーサラダをのっけます。
酸味や風味がしっかりついたパクチーが、スープに味をうつして辛味が明るくなってく。
スベスベの麺と一緒に食べるパクチーはモサモサしてて、軽い渋みがスープの辛味をくっきりさせる。
この組み合わせはオキニイリ。
カウンターに用意されてる赤唐辛子の粉をバサッ。お酢を注いでハフハフスルスル。一口ごとにお腹の中から体がおいしくあったまる。
今日みたいな日にはぴったり、ありがたい。