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秋刀魚の歌と秋刀魚の味
昨日、家で秋刀魚を焼いた。
脂がのった太った秋刀魚で、おかげで今日は秋刀魚の匂いと一緒に目覚めた。
目が活き活きとした秋刀魚は醤油要らずのおいしさで、土鍋で炊いたご飯と一緒に食べながら「秋刀魚の歌」の一節を思い浮かべた。
あはれ
秋風よ
情〔こころ〕あらば伝へてよ
――男ありて
今日の夕餉〔ゆふげ〕に ひとり
さんまを食〔くら〕ひて
思ひにふける と。
秋というにはまだ暑く、とはいえ盛夏に比べて空気が軽い。
特に灯ともし頃の風はどこか秋の予感を漂わせてる。
秋は思いに耽る季節でありましょう…。
4年前の夏は嫌になるほど暑くてそして忙しなく、心にぽっかり空いた穴をどう埋めようかとばかり思って過ごしてた。
やっと落ち着き自分を見直すことができるようになったのが9月の終わりくらいだったか…。
家のベランダにロースターを持ち出して、秋刀魚をボーボー焼いてふたりで貪り喰らいビールを飲んだことを思い出しつつ、男ひとりで秋刀魚を食べた。
今日は秋刀魚の話を徒然なるままいたしましょう。
「さんま」はなにを意味する言葉でありましょう…。
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