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立ってつまむ寿司はおいしい

ひさしぶりの「立ち食い寿司根室花まる」。
銀座東急プラザの地下の、この業態の一号店。
最近はオフィスビルの地下にお店を次々出してて、どこも人気があるけれどここの人気は特別。
インバウンドさんが開店と同時に駆け足でやってくるさまが迫力満点。
ボクも彼らにつられて早足で駆けつけ見事、一巡目にしてカウンターにつく。
注文を紙に書いて握り手さんに渡すシステム。
黙々と書いていたら職人さんたちが見事な英語でインバウンドさんたちの注文をこなしていくのネ。開店当初からずっといる人たち。当時は今のようにインバウンド人気ではなく、だから働きながら身につけた英語でしょうね。堂々として惚れ惚れします。

最初の注文が一気にズラッと揃って並ぶ。
ホッキにつぶ貝、真イカの山わさびのせに本鮪の赤身、蒸しエビ、ホタテの柱。どれも見事な出来栄えでニッコリします。

大きな帆立の柱はねっとりなめらか、甘さにうっとり。
蒸したエビの力強さに赤身のキリッとした酸味。真イカはゴリっと奥歯を叩きゆっくりとろけて甘味が口に広がっていく。ツーンと尖った山わさび独特の辛みが甘みを引き立てる。
むっちりとしたホッキにガリっと砕けるつぶ貝もどちらも上等。相変わらずいい寿司だなぁって感心します。

穴子に炙った鯖が続いてやってくる。
どちらも脂がのっていて口に運ぶと一瞬口をひんやりさせる。焦げた脂の香りが鼻から抜けて甘めのタレと一緒になってとろけて消える。

甘エビは名前の通り甘くてとろけ、筋子はブチンとはぜてねっとりとろけてく。イクラがプチン、筋子はブチン。
頑丈で味わい濃厚。海の命を感じるゴチソウ。

〆にひもキュウ。自分で巻いて仕上げるスタイル。
海苔がバリッと壊れてキュウリがバキッと砕け紐がクニュンと奥歯を撫でる。腹もほどよく満ちました。


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