ねぎしの白かつ。タリーズで〆
新宿の西口駅前の「ねぎし」を目指す。
エルタワーという超高層ビルの地下2階。
レストランフロアの一角にずっと昔からあるお店。
テナント構成が最近、随分変わって大阪王将だとかガストだとか大衆コンセプトのチェーン店がほとんどになっちゃった。
近隣で働く人の便宜を考えればこれが正解なのだろうけど、どこにでもあるお店ばかりでちょっとさみしい。
ちなみにこのビル。L字型の外観からエルタワーって名前になったけど開発当初は「ASSビル」って仮称だった。
朝日生命保険、三和銀行、サッポロビールの共同事業だったからそれぞれの頭文字をとって「ASS」って名付けたのでしょうけれど、それって英語で「尻の◯」。あやうく世界の笑いものになるとこでした。笑っちゃう。
もともと新宿限定ブランドだったねぎしですから、新宿にお店は多い。
けれど新宿でここにしかないのが「白かつ」。
東京でも数店しか扱っていない商品で、それを食べにこの店に来た。
白かつのハーフサイズの定食にせっかくだから牛タン。
ねぎしという名前の薄切りのタンに、白たんという厚切りのたん。
それにとろろとテールスープに麦飯がつく。
白かつのサイドにはサラダと菜っ葉の漬物、南蛮味噌。
分厚いヒレを使ったカツで、低温でじっくり揚げているからパン粉は色白。断面を見るとキレイなロゼ色で、さっくり歯切れて食感しっとり。パン粉がパラッと散らかって油の香りがフワッと漂う。なかなか旨い。
薄切りの牛タンは懐かしい味。
昔、ねぎしで牛タンを食べると言えばこの牛タンで、なんておいしいものがあるんだろう…、って思って食べてた。厚切りのたんのむっちりとしてジューシーなこともおいしいけれど、薄切りたんの香ばしさはまた格別でなつかしい。
味のしっかりついたとろろに、大ぶりのテールとネギたっぷりのスープも旨い。
一口分の麦飯に南蛮味噌をのせてスープを注いでサラサラ食べてお腹も満ちた。
それにしてもここ。お客さまにやさしいお店。
お店の人がおだやかで、笑顔明るくお客さまためになにかして差し上げようと思いながら働いているのが伝わってくる。
悪くないな…、って思って席を立ちました。
食後にねぎしの向かい側にあるタリーズでお茶。今日のコーヒーを選んでたのむ。
そしたら今、おとしているところなので少々お待ち下さいという。番号札をもらって5分ちょっと。
お待たせしましたとマグと一緒においしい香りがやってくる。
タリーズのドリップコーヒーはおいしいんです。
スターバックスよりドトールよりも、香り豊かでコクがありスッキリとした苦みも上等。しかもできたて。なんだか得した感じにニッコリ。
ゆっくりのんびり、コクリコクリと飲みながら食後の時間を無駄遣い。