フレンチトーストに目玉焼き、しかもベーコン。シアワセな朝
ひさしぶりに「№4」に行ってみよう。
昔、近所に住んでいたことがある四番町の一角にある。いくつかの古いビルが取り壊されて、再開発がいつはじまるんだろうと思っていたら広場に整備されてそこに一戸建ての平屋ができた。
キレイに整えられた居心地のよい仮設店舗。
変な表現かもしれないけれど、そういうカジュアルな雰囲気と大きな窓の外の広場との一体感が、都心らしからぬ開放感を味わえる。
開発しないという勇気。開発しないという余裕がゆとりある街を作るんだ…、ってしみじみ思う。
フレンチトーストコンボっていう新商品。フレンチトーストにサラダ、ベーコンエッグでひと揃えという今日の気持ちにぴったりな組み合わせ。今日のスープを追加してホットコーヒー。まずコーヒーだけをもらって席について待つ。
黄身は半熟でもいいけれど白身はカチッと焼いてほしいんです。周りがチリチリ、茶色いレースみたいになるように…、ってお願いしました。「生の白身のブルブルしたのが苦手なんで」と念も押す。
注文を聞いたスタッフが「私も白身のブルブルは怖いんですよ」ってニッコリしながら「まかせてください」と陽気な答え。
うれしいことに注文をとったスタッフが料理を運んで「この焼き加減でいいですか?」って。うれしくって気の利いた言葉がみつからなくって「完璧です」って言ってニッコリ。
こんなにキレイで艶っぽいフライドエッグはひさしぶり。
今日のスープはトマトスープ。クミンシードの香りがエキゾチックであったまる。
ナイフをスッと入れると黄身がとろりと流れ出す。
しっかり熱が入っているから、流れ出して空気に触れるとねっとり固まる。
白身の焦げたところはザクザク壊れて香ばしく、プルンと黄身がからんでとろける。
ブリオッシュを使ったフレンチトーストです。
生地は粗くて穴だらけ。そこに卵のディップ液が思う存分しみこんでバターで焼かれて表面カサッと焦げる。
中はしっとり、ふわふわやわらか。ホイップバターにメープルシロップがのせられて甘じょっぱくなる。口の中でたちまちとろける感じにウットリ。
それにしてもベーコンの存在感のすさまじいコト。目玉焼きもサラダも、ベーコンの脂と出会うと味が一段と深みをましてく。メープルシロップの香ばしさと甘みが、ベーコンの塩のうま味を引き立ててくのもオキニイリ。
サラダの中にはキヌアが混じって器の上でキラキラ光る。朝のゴチソウ。満たされる。
ところでスマフォのアプリでテーブルに座ったままで料理の注文ができてしまうシステムを導入してた。厨房前のレジで注文をする先払いシステムの店だったんだけど、その手間をなくしました…、というこれもサービス。
どのくらいの人が使うの?って聞いたら3分の1くらいですかネ…、って。私達にとっても便利なシステムではあるのだけれど、それに甘えず今まで以上にお客様にお声がけしようとみんなでがんばっているんですよ…、って。そういうところも含めて好きな、オキニイリ。