冷麺は炭火焼肉と一緒に食べるのがうまい!
ひさしぶりに新宿大久保のリトルコリアで昼ごはん。
「コサム冷麺専門店」にやってくる。
職安通りのドンキホーテの近所の路地。「炭火焼肉が付く冷麺専門店」とお店の軒に書かれてる。それがそのまま店名にもなっている「コサム冷麺」という料理の特徴。
開業したのが5年ほど前。
噂を聞いてはじめてきたのが2020年の2月のことで、今日が2回目。
5年前といえばまだ大久保の韓国料理店はそのほとんどがサムギョプサルを売り物にしていた頃です。
プデチゲやプルコギなどを名物にしようとする店もあったけど、そういう店もサムギョプサルをメニューに入れていたものでした。
それが今ではサムギョプサルにたよらぬお店が結構増えて、ここもそういうお店のひとつ。メインが冷麺というメニュー構成が気軽で独特。
この界隈のほとんどの店と同じく、ここも女性でにぎわっている。年代を問わぬ女性が3人、4人と連れ立って食事をしている様子がまぶしい。
売りの焼肉がついてくる冷麺は、ビビン麺か水冷麺のどちらか選んでたのむスタイル。水冷麺を選びます。
まずはおかずが3種類。揚げ豆腐のおひたしにカクテキ、それからにんにくの茎の辛子炒め。しばらく待ってメインが到着。
霜がふるまで冷やされたステンレスの器に冷麺、木の板に炭火焼肉が盛り付けれてやってきて、お待たせしましたとテーブルに置くと同時にハサミを入れてザクザク麺を切り分ける。
甘酢漬けの薄切り大根と薄切りきゅうり。
半分に割ったゆで卵がうず高く盛り付けられて、胡麻がパラリとちらかっている。
そば粉を使った灰色がかった極細の麺。
スープは牛肉スープに水キムチの汁。
キンキンに冷やされたスープにシャーベット状に凍ったスープをたっぷり浮かべてシャリシャリおいしい。
すっきりとした酸味にどっしりとしたスープのうま味。細いのにムチムチとした麺と一緒に口の中を潤すゴチソウ。
それに焼肉。
厨房の中で焼かれて提供される豚肉。
にんにく醤油の風味のタレに漬け込んで、炭の上に置いた網で転がすように焼き上げたもの。だから風味がとてもよい。脂やタレが炭にあたって煙になって、肉を燻したような風合い。
甘酸っぱいタレに浸してそのまま食べても十分おいしい。
焦げてよじれて自分の脂で揚がったようになるまで焼いて、サイズはちょうど一口大。それを麺を肉に巻きつけて一緒に食べるという趣向。
焼けた豚肉の脂がサクサクこわれる食感が麺のムチムチ感を引き立てて、肉の味わい、煙の香りがスープをおいしくしてくれる。
冷たい麺やスープと熱い焼肉が一緒に口の中にあるというのが不思議な感覚。ならばぬるく感じるか?というと冷たいものは冷たく熱いものは熱く感じるというのがたのしく、オモシロイ。
肉も麺もスープもたしかにおいしかったけど薄切りきゅうりが格別でした。薄切りにして一旦茹でて冷水でしめていたのでしょう…、パリパリ感が持続して甘酸っぱさがよきアクセント。お腹がすずしくなりました。