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凍ってもなおほどよきビスク
出張前の朝に「スープストック」、ひさしぶり。
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四ツ谷駅の駅ビルにある小さなお店。入り口脇に冷凍ショーケースが置かれてそこでスープやカレーを売っている。
商品構成はお店のメニューそのもので、つまり「うちの商品は凍っていました」って言ってるような店づくり。
冷凍食品はプロが使うものじゃない…、って言われていた時代には考えられないコンセプト。
冷凍食品に抵抗がなくなった今でもこれを「ネタバレ」と感じる人もいるのでしょうけど、お店は流行り続けているから「おいしければいい」ということなのでしょう。
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ロイヤルホストの創業者は「フローズンはフレッシュの次にフレッシュ」って言い続けたし、作るたびにブレる手作り料理より、大量調理でブレないことを優先するのも悪くない。
それに凍らせても品質が損なわれないものもある。
スープやカレーはそういう料理の代表で、例えばボクの大好きなビスクはほとんど具がなく凍らせようが構わぬおいしさ。
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スモールサイズのスープにご飯がついて590円といううれしい値段の朝のセットを選んでたのむ。スープは当然ビスクにします。
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最近ではセブンイレブンでもビスクを扱うようになった。
チェーン店としてビスクを定番メニューで扱ったのはおそらくスープストックでしょう。しかもメインの商品として、ずっと変わらず20年以上も出し続けてるってなかなか見事。
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ご飯がおいしいのもいいのでしょうネ。ほのかな塩味、胡麻がたっぷり混ぜ込まれていてプチプチ爆ぜるような食感がにぎやかで、情報量が多い分、お腹が満ちるように感じる。
先端が平たい形のスプーンも創業当初から使われていて、植木鉢みたいな形の器の底をこそげ取るのに便利でうれしい。お腹がほどよく満ちて体もあったまる。北に向かって移動です。